最高裁国民審査点字自書 人権関わる 改善早くと要求 参院倫選特委
2022年11月9日日本共産党の山下芳生議員は9日の参院倫理選挙特別委員会で、最高裁裁判官国民審査で、視覚障害者が罷免させたい裁判官の氏名を一人ひとり点字で投票用紙に「自書」する現行方式の問題点を示し改善を迫りました。
山下氏は「この方式では、視覚障害者は罷免したい裁判官がいると投票に長い時間が掛かる。周囲にあの人は罷免したい裁判官がいるのだなと伝わり、投票の秘密が守れない」と指摘。「限られた投票用紙の大きさでは、罷免したい裁判官の氏名を全て点字で自書できないことがあり、投票の自由がない。これらは選挙の根本に関わる極めてゆゆしき問題だ」と寺田稔総務相の認識をただしました。寺田総務相は「投票用紙の調製が難しい」などと答えました。
山下氏は「この問題は長い間当事者から改善が要求されている。『技術的に困難』としてきた在外投票における国民審査も最高裁の違憲判決を受けて改善した。技術的な問題はクリアできる。選挙の根本、基本的人権に関わる問題であり、速やかに改善を検討すべきだ」と要求。寺田総務相は「問題点の指摘があったので検討する」と述べました。