PCB汚染の調査を 山下氏、大阪市カジノ用地
2022年11月1日![]() (写真)質問する山下芳生議員=1日、参院環境委 |
日本共産党の山下芳生議員は1日の参院環境委員会で、IR・カジノ建設予定地の大阪市の夢洲がポリ塩化ビフェニール(PCB)による深刻な土壌汚染の危惧される土地だと指摘し、国による立ち入り調査とIR審査委員会への質疑内容の報告を求めました。
山下氏は、現在も大阪湾でPCBが検出されていることを示し、「PCBはストックホルム条約で廃絶・浄化が義務付けられている有害物質だ。夢洲での浄化は済んだのか」とただしました。
環境省の秦康之水・大気環境局長は「大阪市が行った土壌汚染調査ではPCBは検出されていない」と答弁。山下氏は「IR用地は60万平方メートルの広大な土地だ。そこに隣接するたった1地点の調査、埋立層の最深部に届かない調査のみでIR用地にPCBがないと結論付けるべきではない」と批判しました。
山下氏はさらに、「PCBの廃絶は国の責務だ。大阪市任せにしてはならない」として国による立ち入り検査を要求しました。西村明宏環境相は「必要に応じて技術的な助言を行う」と答弁。佐藤克文IR推進本部事務局内閣参事官は、質疑の内容を「審査委員会に伝える」と答えました。