学ぶ機会奪わせない 共産党が大学生協連と懇談 山下・吉良氏出席
2021年8月12日日本共産党と全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)全国学生委員会は12日、参院議員会館内で懇談しました。大学生協連が10日に発表した「届けよう!コロナ禍の大学生活アンケート」などから要望を聞いたものです。
大学生協連からは学生委員長の安井大幸理事ら、日本共産党からは山下芳生副委員長、吉良よし子青年・学生委員会責任者(いずれも参院議員)らが出席しました。
安井理事らは、同調査で、アルバイト収入は厳しい状況が続くとともに、家庭の状況などにより格差が拡大していることを紹介。対面型授業での友人や教員との直接のやりとりを学生が求めていることや、「友人5人未満」が1、2年生で3人に1人いるなど、「つながりの危機」にあることを説明しました。
同時に大学や地域間でコロナ対策や授業などの対応に差があるため、改善を求める意見が挙がっていることも紹介しました。
安井理事は、「学生たちがコロナ禍でも頑張って過ごしている様子を見てほしい」と強調しました。資格取得の学習や地域のボランティア活動、規則正しい生活への努力などを例として挙げました。
他の参加者からも「食堂のメニューを投票で決めた。小さなことだが、自分の声がつながる」「ズーム(テレビ会議システム)をいち早く採用し学生交流に活用した」など、学生同士のつながりを生み出す取り組みの報告がありました。
山下副委員長は「仲間と交流し成長する大切な時期が(コロナ禍で)異常な時期になっている。政治のなすべきことを考えたい」と述べました。
吉良議員は、コロナ禍で若者を責める声があることに対し、「コロナで追い詰められ、支援なく取り残されること自体が問題だ」と述べました。