阪神・淡路大震災30年 神戸・早朝のつどい 犠牲者を追悼
2025年1月17日震度7の激震が起き死者6434人、負傷者4万3792人を出した阪神・淡路大震災(1995年1月17日)は17日、発生から30年の節目を迎えました。被害の大きかった兵庫県では、早朝から各地で追悼の催しが無数に行われ、住民は発生時刻の午前5時46分に黙とうし、犠牲者を追悼しました。各地の式典や集会などには日本共産党の田村智子委員長、山下芳生副委員長、辰巳孝太郎、堀川あきこ両衆院議員が参加しました。
![]() (写真)「早朝追悼のつどい」で犠牲者を追悼する参加者と僧侶。左端は山下氏、同2人目は辰巳氏=17日午前5時46分ごろ、神戸市中央区 |
神戸市内を一望する諏訪山ビーナスブリッジ(同市中央区)では「早朝追悼のつどい」が開かれ、参加者は地震の起きた午前5時46分に黙とう。NPO法人「Earth」の僧侶による読経の中、一人ひとりが「神戸・希望の鐘」をつき、手を合わせました。
明石市から来た女性(76)は須磨区の実家が倒壊し、父親を亡くしました。神戸の夜景を前に「ここへ来たら父を思い出せます」。30年が過ぎ、父親が亡くなった年と同じ年になりました。「父ももう少し生きたかったと思う。わたしは震災でできた人とのつながりを大切にして、これからも生きていきたい」と語りました。
大阪市東淀川区から来た女性(59)は当時、神戸市東灘区で被災し、友人を亡くしました。「飲み友だちでした。彼女の面影や飲んだときのことを思い出していました。自分が亡くなるなんて考えもしていなかったでしょうに…」と話していました