豊かな教育環境をつくろう 障害児学校教組学習会 山下副委員長が講演 滋賀
2021年7月18日日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員は18日、滋賀県近江八幡市で開かれた県障害児学校教職員組合主催の学習会で講演し、特別支援学校の設置基準が策定されようとしていることについて「みなさんの運動が政治と行政を動かした」と述べました。
山下氏は、2019年3月の参院予算委員会で、特別支援学校の大事な役割を強調するとともに、滋賀など過密・過大となった学校で子どもたちの学ぶ権利が侵害されている実態を突き付けました。安倍晋三首相(当時)から「放置するつもりは全くない」という答弁を引き出し、設置基準の制定につながったと報告しました。
20年11月の参院文教科学委員会では、視察した滋賀県立草津養護学校の実態について、▽約200人いる教職員の半数以上に給食が提供できず、食育に支障が出ている▽子どもの数が多いので、先生たちは子どもたちの顔と名前が一致しない▽子どもたちを落ち着かせる場所も十分取れない―ことなどを指摘。萩生田光一文科相が、児童生徒数が400人にもなる学校が「望ましいとは思わない」と答弁したことを紹介しました。
山下氏は「よりよい設置基準と学校を子どもたちに提供できるよう、引き続きみなさんと力を合わせて頑張りたい」と述べました。
参加者から「国が意外に身近にあると感じました。これからも改善できるように声を上げていきたい」などの発言がありました。