日本共産党 参議院議員 党副委員長
山下よしき

活動レポート

電事連の要請に応えたアセス法改定に反対 環境委

2025年6月12日

山下芳生参院議員は、六月十二日の参院環境委員会で、環境影響評価(アセス)法改定案の質疑に立ち、新設される「建替配慮書」による手続き簡略化の対象が、電気事業連合会(電事連)の要請で、風力発電に加え原子力・火力発電にまで拡大されたことを厳しく追及しました。法案は自民・公明・立民・維新・国民の賛成多数で可決されました。

山下氏は、風力発電のアセスのあり方が検討されていた中央環境審議会の小委員会で、唐突に「建替え」問題が持ち込まれ、電事連代表が建替段階のアセス簡略化を全ての発電所に適用するよう度々要請していたことを暴露。また2月に閣議決定されたエネルギー基本計画で「原子力の最大限活用」「原発のサイト内での建替え」が明記されたことを指摘。「これらに合わせて原発を含む全発電所のアセスを簡略化する『建替配慮書』を盛り込んだのではないか」と追及。環境省の秦康之総合環境政策統括官は「現行に建替えの規定がないので議論したもので、エネルギー基本計画がどうのという認識はない」としか答弁できませんでした。

山下氏は「電事連の要求で発電所アセスを規制緩和する一方、電事連の抵抗で(個々の事業より上位の政策決定段階から環境配慮する)戦略的環境アセスを先送りしてきた環境省の存在意義が問われている」と批判しました。

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