法抵触「秘書が認識」 参院政倫審での追及に石井氏
2024年12月25日![]() (写真)質問する山下芳生議員=25日、参院政倫審 |
自民党派閥の裏金事件を受けた参院政治倫理審査会が25日に開かれ、旧安倍派の4人が弁明しました。石井正弘議員は、法に抵触する可能性を秘書が認識しながら派閥事務局からの「強い要請」で、派閥の政治資金パーティー収入のノルマ超過分を政治資金収支報告書に不記載にしていたと弁明。日本共産党の山下芳生議員は「違法性を認識している秘書に、派閥が違法行為を強要していた深刻な問題だ」として真相の徹底解明を求めました。
石井氏は、旧安倍派に入会した2015年の派閥パーティー後に、ノルマ超過分の還流と収支報告書への不記載について派閥事務局から担当秘書に指示があったと説明。「秘書は『受け取れない』と押し問答したそうだが、『みんなやっている』との強い要請があり、断り切れず、押し切られた」としました。
山下氏は、新聞報道を示し、秘書が違法性を認識していたか質問。石井氏は「不記載という点について、法律に抵触するのではと直感的に思ったそうだ」として、派閥の対応に「強い憤りを持った」などと述べました。
派閥事務局からの不記載の指示については石田昌宏議員も「秘書はふに落ち切らず、説明できるまで考えていた」と説明しました。山下氏は、派閥からの指示によって矛盾を抱えた秘書同士で「意見交換があったのでは」と質問。石田氏は「聞いてみたい」と答えました。
山下氏は「相当な圧力があったと考えられる」と指摘。いつ、誰が、何のために裏金づくりを始めたかなど全容を徹底的に調べる必要があると求めました。