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電気街の悲鳴---日本橋に見る<上>

2006年03月03日

一生懸命集めた商品やのに
 もう売られへん


 「このままでは4月から商売できなくなる。途方に暮れています」−。東の東京・秋葉原と並ぶ西の電気街、大阪・日本橋には、メーンストリートから脇に入った路地裏に中古家電店が軒を連ねています。「電気用品安全法」によって、同法の定める「PSE」マークが表示されていない中古家電品の販売を禁止されるこれらの店は、手持ち商品のほとんどが“パー”になる非常事態に直面しています。(平岡賢)

photo 今になって通知

 「5年も前にできた法律を、施行の猶予が切れる寸前の今になってはじめて通知するんやから…。古物商組合のエライさんも、組合を管轄する警察も知らなかった」

 2月27日、聞き取り調査に訪れた日本共産党の山下よしき参院比例区候補に店主たちは、周知してこなかった政府への批判を語りました。
 テレビ、冷蔵庫、扇風機、ステレオなど家電全般の中古品を40年以上扱ってきた深見聖士さん(69)はこういいます。

 「一生懸命集めた商品やのに売られへん。弱いもんいじめですよ。みんな泣いとる。今からPSEマーク付きの中古品を集めようとしても、すぐには無理です。なぜもっと早く知らせなかったのか」

 浪速古物商防犯組合は、組合員の指摘や質問を受けて先月下旬にようやく、「組合員各位」あての文書を送付しました。内容は、販売の猶予期間が5年のものについては3月末で終了することになるとして、「ご質問に関しましては、専門分野になりますので、経済産業省HP(ホームページ)…又は、浪速警察生活安全課にてお問い合わせ願います」と、経産省と警察に“げた”を預けたかっこう。

 法律への疑問も

 客足も急速に鈍ってきています。店を出して56年になる藤田正男さん(67)にとっても、これほど売れない時期は初めてです。「街の栄枯盛衰をみてきました。景気のええときには家も買えたけど、今は全然。ほぼ息の根が止まっている」。消費者の中に“使用も禁止される”“中古品の安全性に問題があるので新しい法律ができた”などの誤解や不安があるのではないか、といいます。
 中古家電店二代目の牟田秀敏さん(54)は、「PSEマークのついた最近の製品は長持ちしません。修理代の方が販売価格より高くつく製品も多い。何をもって安全というのかわからない」と、法律そのものへの疑問をのべます。

 牟田さんの店に仕入れの相談に来ていた、枚方市でリサイクル店を営む畑谷浩章さん(59)は、「買い取りができなくなると中古家電のリサイクルの輪が途切れる。ゴミの山になりますよ。悪法です」と語りました。

(つづく)

(「しんぶん赤旗」2006年3月3日付より)

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