JR福知山線の脱線事故を受け、日本共産党と京阪電鉄が9日、枚方市の京阪事務所で懇談しました。京阪線沿線の党地方議員が「京阪の安全対策はどうなっているのか」と要望していたもの。事前に出した9項目の質問に京阪鉄道事業部の各担当課長らが答えました。
日本共産党から山下よしき府副委員長(衆院比例候補)、宮本たけし前参院議員、黒田まさ子府議、枚方、守口、門真、交野、寝屋川の各市議らが参加しました。
京阪側の説明によると、停車時間を含まない各駅停車の平均速度は38キロ、特急でも66キロで、担当課長は「こんなに遅いとは、調べてみて驚いた。カーブが多く駅間が短いためではないか」といいます。
ダイヤは回復運転に備え、最高速110キロより5キロ下回った速度を基準に作成。JR西日本のダイヤについては「駅を一つ増やして運行時分を変えないなど、とても考えられない」とあきれたようすでした。
ほかに騒音対策や自動列車停止装置の設置状況などが説明されました。
議員団は、地域住民の要望として危険性が指摘されている五カ所の踏切をあげ、安全対策を求めました。担当課長は「道路管理者(自治体)から要望があれば(踏切拡幅などの)対応を検討したい」などと述べました。
写真:京阪電鉄(左側)と懇談に先だちあいさつする山下氏(立っている人)と党議員団(右側)=9日、枚方市
(「しんぶん赤旗」2005年6月10日付より)