2005年05月28日
JR福知山線脱線事故で被害の集中した一、二両目車両に同志社大学の学生が多数乗っていた問題で二十七日、日本共産党の山下よしき衆院比例候補と党京都府議らが京都府京田辺市のJR同志社前駅を視察し、地元市議から説明を受けました。学生三人を失った同大はJR西日本に対し、同駅のホーム延長を申し入れています。 同駅は車両四両分の長さしかなく、七両編成の車両は直前の京田辺駅で切り離しを行います。 山下氏らは午前八時半、京田辺駅から木津行き列車に同乗。同志社前駅一番ホームに止まると、学生たちが降りるだけで数分かかりました。 事故車両は同駅止まりで、二番ホームに着く予定でした。二番ホームから改札口ヘの通路は、進行方向の先頭にある一つだけ。利便性からも先頭車両に乗る学生が多かったと考えられます。 地元の塩貝建夫京田辺市議の説明によると、党議員団は同駅の利便性向上のため、四年ほど前に学生とともに運動を起こしました。この冬に自動改札機の増設やバリアフリー化などを実現しましたが、ホームの延伸はこれからの課題でした。新井進府議は「二番ホームの幅を広げることならできるのではないか」と語りました。 視察を終え、山下氏は「七両の人数を四両に押し込むこどで、車内は大いに込んでいました。JRは利用者の利便性や安全性を考えて駅をつくっているのか疑問に思う。ホームの混雑も危険。安全対策を求めていきたい」と話しました。 視察には、矢口まさあき衆院京都6区代表、前窪義由紀府議らが参加しました。写真:降りる学生で殺到する同志社前駅を視察する山下比例候補ら=27日、京都・京田辺市
(「しんぶん赤旗」2005年5月28日付より)