大震災から丸10年の17日、神戸市諏訪山公園（ビーナスブリッジ）で開かれた「阪神･淡路大震災10周年　早朝追悼集会」には、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、仁比聴平参院議員、大沢たつみ前参院議員、平松順子、山下よしき両衆院比例予定候補が参加。山下氏があいさつしました。同集会は阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議の主催です。

　山下氏は「亡くなられた6,433人の思いをどう受け止めて、どう生きるのかが問われた10年だった。被災者支援の法律を政府がつくらないなら立法府でつくろうとがんばってきた。亡くなられた方々の思いにこたえた制度はできていないが、ひきつづきみなさんといっしょに被災者の声が届く政治にかえていきたい」と、ともにがんばる決意をのべました。

　ライトに照らし出された「忘れません　あの日のことを　教訓活（い）かし、いのち　くらし守るまちを」の献花台のむこうの文字。冷たい雨の中、公園をうめつくした人々が次々と献花しました。

　初めて早朝の追悼集会に参加した女性（64）＝神戸市中央区＝は、「友人が教えてくれたのできました。知人の追悼です。私の家は半壊でいまもその家で生活していますが、10年たってマンションは次々建ちましたが、小さな路地にあった店や家がなくなっていって寂しい気がします」と話しました。

　集会の終わり、雨が強くなる中、追悼の気持ちをこめた松平晃さんのトランペットが眼下の市街地にひびきました。

（「しんぶん赤旗」2005年１月18日付より）