JR福知山線脱線事故（０５年４月２５日）でお嬢さんを亡くされた奥村恒夫さん（兵庫県三田市在住）とお会いしました。京都女子大学でエジプト史を専攻していた娘・容子さん（当時２１歳）の夢は学芸員になることでした。容子さんと一緒の写真を見せてくれながら、奥村さんは「こんなかわいい子が無残な姿で殺されたんです…」と絶句されました。

　１０７人の命を奪った福知山線脱線事故。あれから３年経っても、ご遺族の怒りと悲しみは癒されていません。そんなつらい思いを抱えながら私に訴えてくださったのは、二度とお嬢さんのような犠牲者を、奥村さんのようなご遺族を生んではならない、とのお気持ちからでしょう。

　その立場から見ると、JR西日本の安全よりも利益を優先させる体質は変わっていない。JRを監督すべき国土交通省もそれを見逃している。それが、愛娘を奪われた父親として叫びたくなるほどに腹立たしいのだと思います。

　私たちの社会が、そして政治が、しっかり受け止め、生かさなければならないことだと思います。貴重なお話をありがとうございました。大沢たつみ元参院議員、瀬戸恵子衆院比例候補と。

　夕方、三田市で演説会。９月２８日投票で行われる三田市議選と、年内から年明けにも予想される解散･総選挙に向かう演説会です。城谷恵治、中田はつ美、長谷川よしきの３人の市議・候補、瀬戸恵子衆院比例候補とともに訴えました。

　三田市議会は日本共産党を除く「オール与党」体制となっています。そのもとで、市民から提出された「後期高齢者医療制度の廃止を求める請願」を、自民、公明とともに民主党までいっしょになって否決してしまうという事態も起こっています。市民病院の「身売り」も、「行革」で市民負担をもとめながら庁舎を建て替える計画も、こうした「オール与党」体制で進められています。住民の目線で市政をチェックし、住民とともに運動して要求を実現するという、日本共産党市議団の値打ちが光る選挙戦です。

　医療、雇用、外交、原油･穀物高騰など国政問題を中心に日本共産党の日本改革の方針、資本主義を乗り越える未来社会の展望をお話し、こういう党だからこそ三田でも市民が主人公でがんばれると訴えました。「赤旗を５０年読んでるけどようわかる話やった」「元気になりました」などの感想をいただきました。がんばりましょう！