「自民、民主は落第スレスレ 一番の優等生は…我が道を行く共産党」――こんな大見出しの特集が組まれていました。『週刊朝日』7月11日号の、松原隆一郎・東京大学大学院教授と御厨貴・東京大学先端科学技術研究センター教授による「国会通信簿」です。
「松原 2月の衆院予算委員会で志位和夫委員長が日雇い派遣問題などを追及した質疑の映像が、インターネットで人気を博しました。格差問題が注目されるなか、メッセージ到達度と争点形成力は格段に高かった。両方ともB。
御厨 会期末に民主党が問責決議案を出そうとしたとき、共産党が『自分たちで後期高齢者医療制度廃止法案を出したのに、問責を出して審議しないのは筋が通らない』と主張して決議案の提出を遅らせました。こういうときは原理原則の党は強い。議会交渉力はBにしとこう。…」
「御厨 総合評価は、何もしなかった公明党、社民党、日本新党は落第点のD。
松原 自民党と民主党はどっちもどっちでC。国民新党もC。
御厨 唯一存在感を高めた共産党がBか」
とありました。論戦でも、国民運動でも、国会運営でも存在感を発揮できたと自負していた通常国会ですが、ちゃんと見てくれているんですね。励みになりました。
きょうは、8月下旬からの臨時国会での論戦に備えて山下室で調査日程などの打ち合わせ。文化庁の担当者から平野屋新田会所の保存活用方法について知恵を拝借。