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神戸長田区の西市民病院を訪問 再開発地区の苦悩を聞く

2006年12月25日

 「あっ、この病院、震災のときに中層階がぺしゃんこにつぶれた病院や」。神戸市長田区に建つ神戸市立西市民病院の姿を見てすぐに思い出しました。12年前の阪神・淡路大震災で、本館が全壊しながらも、北館での懸命な救援活動を展開した西市民病院。01年には全館再建されましたが、いまあらたなピンチに立たされています。

photo 医師不足で、救急医療体制の縮小に踏み切らざるを得なくなったのです。年明けの1月4日から、救急患者の受け入れが「午前0時まで」に変更されます。小森英司副院長、大勝俊一事務局長、庄田公哉総務課長の話を聞いて、都市部の中核病院ですすむ深刻な医師不足に驚きました。
 
 「60人の医師体制でやっているが、2年半で半分のドクターが辞める。残りは2年未満の人。これではマニュアルをつくっても定着しない」「辞める原因は勤務がきついから。当直の回数が多いうえに、少ない人数で当たるので、眼科や皮膚科の先生が一般外科の救急診療を担当するなど、医師の精神的疲労感も大きい」「その割に開業医と比べると報酬が少ない」

 というわけで、同じ神戸市立の病院でも、医療機器も新しく、スタッフも十分な中央市民病院などに医師が集中するといいます。まさに、医師不足、労働条件の悪化、診療態勢の縮小、患者の減少という典型的な悪循環です。

 この間とりくんできた兵庫県但馬地方における公立病院の医師不足問題と合わせて考えると、政府・厚生労働省の「医師は足りている。地域偏在、診療科偏在があるだけ」という認識がいかに現状とずれているかハッキリします。神戸市、兵庫県による医師確保の努力とともにとともに、政府の医療費抑制=医師養成抑制政策を大至急、転換することが求められていると痛感しました。

 訪問は、堀内照文参院兵庫選挙区予定候補、井村ひろ子、木下清子両県議予定候補、森本真、大かわら鈴子市議も一緒でした。

photo 午後、震災の最激震地、長田区と兵庫区の街を歩きました。森本真市議に案内してもらった長田区の再開発地区(震災で焼けた長田の街に、まだ煙がくすぶる頃、行政は上空からヘリコプターで視察して20.8ヘクタールの大規模な再開発計画を決定した。住民が救援・避難している間に!)の状況は深刻でした。とくに、再開発ビルに入居した商店主の皆さんの怒りと不満は強烈です。

 「再開発が完了するまで9年かかった。地域密着型の商売にとって9年間は長すぎる。”荒れ果てた畑”で商売するようなもんですわ。こんなでっかいビル建てて、火も使わんのにスプリンクラーが6つもついてる。高度化資金3500万円借りたが、2年後からの返済のメドはない。角地の店も出て行った。みんな困ってる」(食料品販売店経営者)

 「2500万円高度化資金を借りたが、返済が始まったらみんなバタバタつぶれるんやないかな。ビルは立派やけど中身を見てほしい。再開発に反対していた共産党さんの言うとおりになった」(料飲店経営者)

 大地震という自然災害のうえに、個人補償は一切せず、上から個人負担の大きい再開発計画をかぶせてきた政治と行政の対応が、いまだ被災者のくらしに深い爪あとを残していることがよくわかりました。これはもはや人災ではないでしょうか!? 

 私の目をまっすぐ見ながら、「長田の街のことを本気で国政にぶつけてくれる政治家がほしい」といわれた言葉を、しっかりと胸に刻みました。

 兵庫区では、兵庫民商の村上会長、吉岡業者後援会事務局長、井村ひろ子さんと一緒に民商の会員さんを訪問。両区で4人の「しんぶん赤旗」読者が増えました。




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