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「『タケ子』出版を祝う会」に出席して

2006年12月12日

 「『タケ子』の出版を祝う会」に出席しました。大先輩の元参院議員、故・くつぬぎタケ子さんの青春時代を、知人の稲光宏子さんが描いた本が新日本出版社から刊行されたのです。

 本の序章には、くつぬぎさん自身が稲光さんに宛てた手紙が紹介されています。そこには、この本に込めたくつぬぎさんの思いと、病気と闘いながらその思いを「長い付き合い」の稲光さんに託した願いとが凝縮されています。

 「一番やりたかったことは、人生の幕引きの時期に、自分の集大成を作って、私にかかわりのあった人の本棚で、読まれることなく積んでおかれるような、そんな作業にうつつを抜かすことではありません。やはり、最後の一瞬まで、人の役に立つ命でありたいのです。……今、遣り残していることがあるとするなら、ゼネレーションのギャップなど乗り越えて、若者たちと語り合いたい。命を刻むことは、歴史のなかに存在することです。歴史のなかで存在するには限界や制限があるけれど、そこを拓いていく作業は楽しいのだと伝えたい」

 この思いと願いを受け止めて本にするには、厖大な作業とエネルギーが必要だったことでしょう。大阪で、憲法を守る共同を発展させる重要な局面毎に、その豊富な人脈と知恵を発揮して貢献してきた稲光さんの姿を身近で知る私としては、ただただ脱帽するばかりです。

 くつぬぎさんには生前大変お世話になりました。参院大阪選挙区の後継者であり、くつぬぎさんの地元・西淀川を含む衆院大阪5区の候補者でもあった私は、何度も姫島診療所横のご自宅を訪ねました。いつも私からの一方的な相談ばかりで、ときどきの政治情勢や選挙活動、党活動について、経験豊富なくつぬぎさんからアドバイスや激励をいただくことに終始していたように思います。

 早すぎるご逝去に、もはやその機会を得ることはかないません。しかし、くつぬぎさんがお元気でいたなら、きっと私が聞いたであろう、くつぬぎさんの”生き方の土台”が、この『タケ子』のなかにはあるのだと思います(申し訳ないのですが、まだほんのさわりしか読めていません)。

 稲光さんはあいさつで、「この会場のどこかに、くつぬぎさんが来てくれていると思います。そしていちばん喜んでくれていると思います」と語りました。そうだと思います。私もこの本を読むことで、くつぬぎさんとの対面の続きをかなえたい。こんどは、当面の選挙活動の相談だけでなく、歴史を拓く人間の生き方についても、じっくり聞かせてもらえることでしょう。

 あらたな機会を与えてくれたくつぬぎさんと稲光さんに心から感謝したいと思います。

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