2006年04月01日
きょうはとってもうれしい日でした。「九条の会・おおさか」が結成されて一周年の記念講演会です。作家の藤本義一さんや落語家の桂米朝さんなど、そうそうたるメンバーが呼びかけ人となって会がつくられたのが一年前。その後、自民党の新憲法草案発表や改憲のための国民投票法案提出の動きなど、憲法をめぐる情勢はますます緊迫していますが、同時に、「世界の宝」憲法9条を守ろうという草の根の共同も大きく前進していることを感じさせてくれる講演会となりました。 呼びかけ人のお一人、真宗大谷派瑞興寺住職の清史彦さんは、「9条はお釈迦様の教えそのものです。殺すなということ。だから仏教者が9条を守るのは当たり前のことだと思っています」と語られました。日本カトリック正義と平和協議会議長の松浦悟郎さんは、「9条の一言で、これまでなかなか進まなかった諸宗教の対話が進んでいます。これから生きる子どもや未来の人のために、9条を手放さず生かしていきましょう」と語られました。 ジンと来ました。9条には、立場の違う人々の手と手をつなげる力があるんだと心底感じました。9条の価値を再発見した思いです。ジャーナリストの大谷昭宏さんは講演の冒頭に、「ちょっとやそっとで変えさせるか!」と決意を披露されましたが、そうした一人ひとりの気概を大きくつなぎ合わせることができるなら、未来はきっと明るいものとなる、そう確信できた講演会でした。