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真のヒューマニズムとは…。此花、堺、池田で講演

2005年01月30日

photo 今日は学習会講師の3連荘。午前中は此花生活と健康を守る会の憲法問題学習会。80人が参加してくださり、9条と25条の意義を中心に語りました。

 9条についてはこのところ繰り返し語る機会があったのですが、25条については今回が初めてです。私は「朝日訴訟」と「中嶋学資保険裁判」について紹介し、25条など憲法を守り生かすたたかいを呼びかけました。

 1957年から始まった「朝日訴訟」は、重症の結核患者で日本共産党員でもあった朝日茂さんが、生存権の保障をもとめて、生活保護行政の抜本的改善を要求したたたかいです。

 朝日さんは、当時、生活保護法による医療扶助と生活扶助を受けていましたが、その水準は月600円で、肌着2年に1着、パンツ1年に1枚、ちり紙1月に1束というものでした。朝日さんは、厚生大臣を相手に、日用品費が不足であり、患者が生命と健康を守るために必要なバターや卵、果物などの捕食費も認めないのは、すべての国民が「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を有し、「社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進」に対する国の責務をうたった憲法25条と生活保護法に違反すると訴えました。

 この裁判は、”人間裁判”と呼ばれ、思想・信条をこえた広範な団体や国民に支えられました。1960年には東京地裁で、憲法25条にいう「健康で文化的な生活」は国民の権利であり、国は国民に具体的に保障する義務があること、それは予算の有無によって決められるのではなく、むしろこれを指導支配しなければならないという判決が下されほぼ完全に勝利しました。

 この訴訟は、高裁で逆転され、朝日さんの死去により終結となりますが、保護費の引き上げなどの改善を勝ち取り、その後の社会保障のたたかいに計り知れない影響を与えました。

 「私の怒りは、決して私一人の怒りではない。多くの貧しい人々、低い賃金で酷使している労働者の人々、貧しい農漁村の人々はみんな私と同じように怒っているはずだ。

 …なんとか個人的に解決する方法がないとはいえないがこんなことをしていてはいつまでたっても、貧しい人々、弱い人々は浮かばれない。

 生活と権利を守ることは、口先だけでいくらいっても守れるものではないのだ。闘うよりほか、私たちの生きる道はないのだ」

 朝日さんが、訴訟への決意として書いた文です。朝日さんはまた「ヒューマニズムとは、言葉の上では美しく耳ざわりもよい。しかし真のヒューマニズムとは非人道的な圧迫に対して闘うことではなかろうか。…いかなる弾圧にも屈せず、不屈の闘いを続けるものこそ、真のヒューマニストであると、私は思うのだ」とも書いています。とても鋭く、いまでも私たち一人一人の生き方を問う力を持つ言葉だと思います。

 「中嶋学資保険裁判」は、中嶋明子・知子の姉妹を高校進学させてやりたいと、親が生活保護費の中から学資保険に加入し蓄えていた満期保険金を、福祉事務所が「収入認定」し、生活保護費を減額処分したことは違法だとして、明子・知子さんが訴えた裁判です。

 昨年3月、最高裁で勝利判決が確定しました。判決要旨には、「生活保護法の趣旨目的にかなった目的と態様で保護金品等を原資としてされた貯蓄等は、収入認定の対象とすべき資産には当たらない。被保護世帯において、最低限度の生活を維持しつつ、子弟の高等学校修学のための費用を蓄える努力をすることは、生活保護法の趣旨目的に反しない」と明快に述べています。すばらしいたたかいであり判決です。

 人間らしく生きる権利とは何か−−これは誰かが決めるものではなく、たたかいによって一歩一歩前進するものなのだということを、2つの裁判闘争は教えてくれています。

 そしてその共通の土台となっているのが憲法25条です。この憲法を守ることは、先人のたたかいの積み重ねによって築かれた到達点を守ることでもあるのです。なんとしても守り抜かねばなりません。1時間半の講演に「今日の話しよかったです」との声をかけていただきました。


photo 午後は、党堺支所ブロックの学習交流集会。堺市は来年政令市に移行します。そうなると堺市全体が6つの行政区に分かれ、府会・市会の選挙なども行政区単位でおこなわれるようになります。堺支所ブロックもそのひとつ。そこで、いまから構えをつくり強く大きな党建設に当たろうともたれた集会でした。(写真は左から私、四本(よつもと)、石谷、芹生(せりう)の各堺市議)

 党の各地域支部、職場支部から90人の参加者がありました。私は40分間、「いま党綱領がいかに輝いているか」について講演。皆さん集中して聴いてくださいました。「熱烈な山下ファン」という女性も紹介され記念写真。照れますねえ。

photo 夜は池田の党と後援会の新春のつどい。会場に着くとちぎり絵でつくったセンスのいい看板が。きっと新婦人の会員さんの作品でしょう。新婦人府本部の集いでも同様のものを見ましたから。

 茨木市議選の応援を終えてわずか1週間の準備にもかかわらず120人もの参加で会場はいっぱい。私は30分間、憲法問題の講演。資料も駆使して9条の値打ちを中心にお話しました。テーブルを回ると、はじめて党の催しに参加してくださった方が「とてもいいお話でした」。うれしいことです。
 

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