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障害者ら「私たちの声きいて」---山下氏、党代表してあいさつ

2005年04月15日

 「もっと私たちの声を聞いて」---障害者に大幅な負担増をもたらす障害者自立支援法案の慎重な審議を求めて、大阪市内の大阪城野外音楽堂で14日、「私たちのくらしの実態を知ってください---障害者自立支援法を考える大阪のつどい」が開かれました。障害者とその家族ら3,800人が参加。車いすの参加者は200人以上にのぼりました。

photo 主催は12の障害者団体と2つの協力団体でつくる実行委貝会。

 大阪頚髄損傷者連絡会の鳥屋利治事務局長が「人間らしい生活ができるようあきらめず声をあげていこう」、障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議の楠敏雄事務局長が基調報告し、「法案は命や生活にかかわる部分をきちんと保障せずに、費用負担を求めている」と法案の問題点を指摘し慎重審議を求める運動の強化を訴えました。

 各党の代表があいさつ。日本共産党の山下よしき大阪府委員会副委員長・衆院比例候補は、「障害者自立法どころか自立破壊法です。障害者の意見を十分に反映させるべきです」とのべ、共感の拍手がわきました(別項に「要旨」を掲載)。

 「生存権をうたう憲法25条をひっくり返すもの」(大阪府精神障害者家族会連合会)など各団体が発言。羽曳野市から参加した森恒子さん(56)は、「三人の子どもが障害者施設にいます。障害が重いので一割負担になったらたまりません。子どもたちをつれて国会議事堂前に行って訴えたいくらいです」と話しました。



 大阪市内の大阪城野外音楽堂で14日開かれた「障害者自立支援法を考える大阪のつどい」での、日本共産党の山下よしき衆院比例候補のあいさつ(要旨)を紹介します。

 障害者自立支援法実の最大の問題は、これまでの応能負担を応益負担に切りかえ、障害の重い人ほど負担が重くなるしくみに変えることです。これまで支援費制度のもとでの負担は所得に応じた負担になっていました。住民税非課税の方には負担を求めていませんでした。これが介韓保険と同じように一割負担になれば、いっきょに十倍もの負担増になります。さらに、精神障害者の通院医療や障害者の更生・育成医療など公費負担医療に定率負担を導入します。

photo これらは社会保障を根本からくつがえすものです。社会保障とは立場の弱い人々の命と暮らしを国の責任でささえることです。この原則は「給付は必要に応じて、負担は所得に応じて」が原則でなければなりません。このままでは障害者自立支援ではなく、障害者自立破壊法案ではありませんか。こんな法案をそのまま通すわけにはいきません。

 国会ではまだ法案は審議されていません。法案が付託される衆院厚生労働委員会ではいま、介護保険「改正」法案の審議中です。内容が明らかになるにつけ、利用者と家族の不安と批判がたかまり、政府与党が当初考えていたよりも審議の日程が長くかかるようになっています。障害者自立支援法実の審議になかなか入れない状況にあります。いま、がんばりどきです。

 みなさんが求めている法案の慎重審議はきわめて当然の要求です。当事者である障害者の意見が十分反映されるようにすべきです。是非とも大阪で公聴会を開催するよう求めようではありませんか。

 法案が障害者の命と暮らしにどんな影響を与えるかを国民全体に知らせることも大事です。あたたかい人間の連帯の力で障害者の自立を破壊する法案の強行を許さない大きなたたかいにしようではありませんか。

 いま政治のあり方が問われています。日本は世界第二の経済大国です。お金がないから障害者やお年寄りを泣かせているのではありません。お金の使い方がまちがっているから弱いものいじめの政治になっています。予算の使い方を改めるなら、障害者のみなさんが求める本当の改革に道は開けます。

 そのためには政治がカネに汚れていてはだめです。元総理大臣が一億円もらったことを忘れたといっています。私が十年前にある障害者共同作業所でお会いしたT君は、朝から夕方まで挺しぽのをたたむ仕事をして、うけとる一カ月の報酬はわずか五千円でした。しかしその五千円に、彼は社会の役にたっているという喜びや生きがいを感じて一生懸命がんばっているんです。一億円もらっても忘れるような人に、月五千円の報酬に人間としての生きがいを見出す障害者の気持ちがわかるでしょうか。カネに汚れた政治では弱者に光はあたりません。いまこそ政治がえりをただし、あたたかい人間の連帯の精神をとりもどすときではないでしょうか。日本共産党はそのためにみなさんと力をあわせ、がんはります。

写真上:障害者自立支援法を考える大阪のつどいに集まった人たち=14日、大阪城野外音楽堂
写真下:つどいであいさつを述べる山下氏=14日、大阪城野外音楽堂

(「しんぶん赤旗」2005年4月15日付より)

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