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安全第一に、原発依存是正を---関電に徹底究明求める

2004年08月30日

photo 今月9日、福井県美浜の関西電力美浜原発3号機で起きた蒸気噴出で下請け労働者11人が死傷した事故について、日本共産党の吉井英勝衆院議員、山下よしき党大阪府副委員長・元参院議員らは23日、北区の関西電力本社を訪れ、事故原因の究明と同時に、@原発の危険から住民や労働者を守ることA原発依存の構造を是正し、安定した電力供給の義務を果たすことBプルサーマル計画を中止すること---などを求めました。

 席上、吉井議員らは同様の事故が起きたアメリカのサリー原発の教訓が生かされていないことを指摘し、すべての原発を停止し、徹底した検査を実施しないと到底安全とはいえないこと、2次冷却水配管事故ではあるが、多重保護機能も老朽化しており、もしこれが働かなかった場合、炉心溶融につながりかねない重大な事故であるとの認識と自覚が必要だ、などと主張しました。

 さらに、大飯原発の2次冷却水配管の肉厚が25年間で8.9ミリも減肉していたことが1カ月前に報告されていたにもかかわらず、同原発より古い美浜原発で検査が実施されなかったことや、事故発生から退避放送まで8分もかかったことなど、関電側の安全無視の姿勢を批判しました。

 また、事故発生時にタービン建屋内にいた約100人の労働者の健康調査も不十分であることなどが明らかになりました。

 炉心溶融の可能性について関電側は、多重防護が働くとしたものの、2次系だからといって問題ないとは考えていないと答えました。

 申し入れには日本共産党から、吉井議員、山下よしき党府副委員長のほか、本庄孝夫京都府議、森茂樹滋賀県議らが出席。関電側は、原子力事業本部の豊松秀己支配人、地域・共生広報室の川邊辰也報道部長らが対応しました。

 生かされぬ教訓

 関電美浜原発3号機で9日発生した蒸気噴出事故は、タービン建屋(3階建て)内を走る直径56センチの主配管が破裂、約140度、9気圧異常の高温高圧の2次冷却水が一気に噴出し、5日後の点検検査の準備をしていた作業員を直撃。死亡4人を含む11人が死傷したもの。

 破裂した主配管の肉厚は約10ミリありましたが、事故発生時の肉厚は厚いところで3.4ミリ、薄いところではわずか1.4ミリしかありませんでした。

 美浜原発3号機は76年に運転を開始。以来28年間、破裂した主配管は1度も検査されず。86年には米国バージニア州サリー原発2号機で今回と同様の事故が発生していましたが、当時の通産省は「日本では起こりえない」と報告、原発安全対策の教訓とされませんでした。

写真:関西電力に事故の原因究明と原発依存の是正など申し入れる吉井衆院議員(中央で起立)と山下党府副委員長(左隣)ら=23日、北区・関西電力本社

(「大阪民主新報」2004年8月29日付より)

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