朝一番で近畿ブロックの議員・候補者会議。こくた恵二、吉井英勝両衆院議員、宮本たけし、瀬戸恵子両衆院比例候補、山口勝利近畿ブロック責任者･大阪府委員長と。解散・総選挙の時期が前倒しとなり、「１０月２６日投票」説も急浮上するなか、全国６５０万、近畿１６０万の得票目標達成へ、論戦と活動の意思統一を行いました。

　午前、ＮＨＫ問題を考える会・兵庫と同・大阪のみなさんが近畿ブロック事務所に訪ねてこられ懇談。いわゆる従軍慰安婦問題を扱った番組（ＥＴＶ特集）が、放送直前に自民党議員の介入によって改ざんされるという事件が起こって以来、全国で公共放送ＮＨＫを激励・監視する市民運動が広がっています。

　自民党総裁選挙をめぐるこのところのＮＨＫの報道姿勢は異様です。告示日の共同記者会見を生中継したのに続き、昨日は日本記者クラブ主催の討論会まで生中継しました。毎日のニュースでも生出演、追っかけなど５人の候補を大きく露出させています。党員でない一般の国民は投票することもできない一政党の総裁選挙をここまで特別扱いするのは、放送法に謳われている「不偏不党」の原則に著しく反するといわねばなりません。

　懇談では、公共放送のありかた、ＮＨＫを激励･監視する市民運動の意義など、大きな話ができました。国会でＮＨＫを所管する総務委員会に所属し、ＮＨＫ小森経営委員長の「国益」発言問題、自民党衆院議員「励ます会」出席問題などをただしてきた私にとっても、とても有意義でした。ありがとうございました。

　午後、大阪で「国会報告と要求懇談会」。労働、中小業者、女性、青年、高齢者、生活困窮者、農民、教育、保育、医療、社会保障、自治体、消費税廃止、安保･憲法･平和、弾圧救援など、大阪の様々な運動団体と党国会議員団との懇談会です。

　「生活保護世帯の２割はクーラーがない。３割はクーラーがあっても電気代節約のために使用していない。朝から家を出て、猛暑の日中は冷房のあるところで涼み、夕方家に戻る。生活保護に夏期手当てを、関電は電気代減免を」（大生連）

　「『学童保育指導員酷書』をつくった。２８歳で月収１３万円、年収１５６万円。学校給食を申し込まなければ食べていけない」（自治労連）

　など、大阪府民の生活と労働の実態が生々しく、かつ数字の裏づけを持って明らかにされました。こうしたことをまったくご存じない「５人組」が、きょう大阪・難波にやってきて街頭演説をしたそうですが、だれが新総裁･首相になろうとも、真正面からくらしの叫びをぶつけて論戦を挑みたいと思います。各分野からたくさんの貴重な報告、ありがとうございました。

　要求懇談会でハッとしたことがひとつ。神戸･都賀川の突然の鉄砲水で学童保育の子どもたちが犠牲になった翌日、現地調査し政府に申し入れをしたことに、「同じ学童指導員として、貧乏ななか近所で子どもを遊ばせていたときにあんなことになってしまって、自分と重ねてつらく動揺していたが、すぐ山下さんが現地に行ってくれて、さすが共産党の山下さんやと思った」との発言がありあした。

　なるほど、そんな思いでいた人もいるんですね。励ましになったとしたらよかった。議員の仕事って大きな影響があるもんだと、あらためて感じました。ありがとうございました。