いい映画でした。「ふるさとをください」。人間ってええもんやなあ…と深いところから感じさせてくれます。
舞台は和歌山県の紀の川筋。障害をもつ人たちが働く共同作業所(麦の郷)が町のなかにできたことを不安に思い反対する住民。
しかし、反対運動の先頭に立つ父をもつ娘と、作業所の青年職員との出会いをきっかけに、共同作業所と住民との交流が進みます。
ハンディキャップをもちながら、働き、人を好きになり、幸せになろうと懸命に生きる人たち。
その人たちを励まし支援し、その人たちに励まされ成長する作業所職員や医師たち。
そして、知らずに排除するより、同じ町に住む住民として理解しあったほうがいいと変わっていく地域の人たち。
そうした人間模様を映画にし、感動的な作品に仕上げた人たち(脚本はジェームス三木さん)。
その映画を観て涙を流す人たち(私もその一人です)。
これらの全体に、人間ってええもんやなあ…と感じるのです。
ぎすぎすした人間関係に疲れている方、金もうけ第一の世の中の流れに嫌気がさしている方、お近くで上映される機会があったらぜひ観てください。さわやかな元気をもらえますよ。
お問い合わせは、きょうされん(03−5385−2223)まで。