神戸で党兵庫県委員会主催の「医療危機を解決しよう 県民シンポジウム」に参加。地域医療の現状と運動の方向性が深められた充実した3時間でした。
松田隆彦党県書記長の主催者あいさつに続き、私から、「もう限界!医療崩壊の根源・医療費抑制路線の転換を」と題して30分の基調報告。次いで、瀬戸恵子衆院比例近畿ブロック候補が、兵庫県下の救急や産科など医療の現状を、数々訪問した病院長の声も交えて報告。とてもよく調査され整理された報告でした。
そのあと、金田みねお元県議・衆院比例候補のコーディネートで4人のパネリストから報告がありました。兵庫県保険医協会副理事長の小島修司さんからは開業医の実態が、全日本民医連副会長・神戸健康共和会理事長の藤末衛さんからは勤務医の過重労働と医師不足の現実が、兵庫自治労連書記長の今西清さんからは地域医療の中核機関としての公立病院の役割と兵庫県の再編計画が、たじま医療生協副理事長の森垣修さんからは但馬の医師確保・公立病院間守れの大運動の教訓が、それぞれ報告されました。どれも聞きごたえのある内容で、今後の運動と国会論戦に即活かせるものでした。
会場の参加者からも、地域の公立病院を守る運動の経験や質問・要望が出されました。兵庫県の新行革プランでは、県立尼崎病院と県立塚口病院の統合、加古川病院の産科廃止、西宮病院と西宮市立中央病院、芦屋市立病院の役割分担などが計画されていますが、さっそく地域では党派を超えた運動が起こっていると聞き心強く思いました。
こうした地域の運動の蓄積が、政府に医師不足を認めさせ、医師数抑制政策を転換させた根本の力です。医療の問題、病院の問題は、数ある住民要求の中でも第一級の切実さをもっています。それに応えてくれるヒューマニズムある医師や看護師も存在します。各地の運動の教訓にも学びながら、住民が主人公で地域医療を守る運動をいっそう発展させるとともに、医療危機を招いた根本にある政府の医療費抑制背策の根本的転換をめざし、引き続き奮闘したいと思います。
夜、予定されていた大阪の淀川区、東淀川区の「世直し盆踊り」「平和盆踊り」が雨で中止に。みなさんといっしょに踊って交流したいと楽しみにしていたのに残念です。明日はお天気だといいですね。