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CS放送「国会番外地」収録 党創立86周年記念講演会

2008年07月22日

 自宅にて4時起床、デスクワーク。6時台の電車に乗って上京。午前、党総務部会で地上デジタル放送完全移行(2011年7月)に向けた政府の対策を総務省の担当者からレクチャー。

 午後、日程を2つほどキャンセルしてCS放送朝日ニュースター「国会番外地」の出演準備。今回は、アメリカ経済や大統領選も討論テーマになるので独自の勉強が必要なのです。CS放送で視聴者が少ないとはいえ、党を代表しての出演。「あいつはアメリカの経済や政治のことをわかってない」なんてカッコ悪いところは見せられませんものね。
 
 午後3時に議員会館を出て、3時半に放送局に入り軽いメークと打ち合わせ。きょうの出演者は、自民党から萩原誠司(司会)、猪口邦子、鈴木馨祐、民主党から近藤洋介、小宮山泰子の各衆院議員、共産党から私、の6人でした。

photo 前回同様、スタジオの中に作られたお茶の間セットの円卓を囲み、上着を脱いでのざっくばらんな討論。テーマは、「どうする来年度予算」「どうなるアメリカ」の2本立てですが、冒頭、司会の萩原氏が、7月15日付「朝日」に載った日本医師会の「私たちは社会保障費2200億円の削減に反対です」との全面広告をどーんと拡げて紹介するところからスタートしました。

 何回かCMタイムを挟んで一気に2時間討論。我ながらなかなかの出来だったと思います。「外需頼みで内需をないがしろにしてきた日本経済の脆弱性を転換しなければならない」「法人税率を10年前の水準に戻しても(引き上げても)、社会保障費の事業者負担分をあわせてみると、日本の企業の負担はフランス、ドイツよりもまだ低い」などの主張には、自民党も「そのとおりだと思います」と応えざるをえませんでした。

photo それと、救急搬送受け入れ困難の背景に何があるかの大阪での調査や、燃油高騰の直接補填を求めて1週間の休業にふみきった和歌山箕島町漁協の調査は、大変な説得力を持ちました。「原油がどこまで上がるかわからないから、漁業者の省エネ努力が必要」という自民党の言い分に対し、「いま支えなければ、省エネ努力もできない」と反論すると再反論は返ってきませんでした。やっぱり現場の生の声は強いですね。

 ところで、猪口邦子さんといえば、かつて日本政府を代表して国連軍縮特別大使を務め、大国の利害が絡む小型武器規制の難しい国際会議を議長として成功させた経歴の持ち主です。猪口さんが議員になる前のことですが、国会に参考人として呼ばれた際、そうした経験もふまえて、「日本国憲法第9条は世界で特別の地位をもっていると感じております」と発言したこともあります。

 私がそのことを紹介すると、彼女は大きくうなづいて、アフガン、イラク戦争とその単独行動主義が世界で孤立しているアメリカに、「日本から学んでほしいことがある。新しい外交の技術だ」と発言しました。彼女の平和外交に対する信念はどうやら本物のようです。

photo もうひとつ興味深かったのは、民主党の2人はともに2世議員で、しかも父親はともに自民党の大臣だったという点。まあ、小沢代表も鳩山幹事長も、もともと自民党の2世、3世議員なので驚くに値しないことかもしれませんが、民主党の若手にはこういうタイプの人も少なくないようです。

 言葉の上では自公政権を激しく非難し、「政権交代しかない」とおっしゃるのですが、言ってることの中味は、自民党とどこが違うのかよくわかりません。「民主党政権になれば少なくとも1期目は消費税は増税しません」(ということは、2期目からは増税するということ!?)とか、本音がポロリと出るんです。こりゃ「大連立」騒動も起こるわけだとナットク。

 というわけで、けっこう面白い討論となりました。放送は26日(土)夜10:00〜11:55。再放送は翌27日(日)午後4:00〜5:55など。CS放送をご覧になれる方はぜひ見てくださいね!

 午後6時過ぎに放送局を出て、タクシーで日比谷公会堂へ。6時半からの日本共産党創立86周年記念講演会に駆けつけました。

 長野県南牧村の菊池幸彦村長、兵庫県福崎町の嶋田正義町長、東京都狛江市の矢野裕市長の3人の党員首長のあいさつは、住民に誠実に、誘惑に負けずに、自分の頭で考えて行政を運営をされている様子が伝わってきて感動的でした。

photo 「正義と道理に立つものは未来に生きる」と題した志位和夫委員長の1時間半の講演は、とてもスケールの大きいものでした。ソ連崩壊直後、ブッシュ父大統領が「アメリカは西側の指導者から、世界の指導者になった」と演説していたことと対比して、日本共産党が、ソ連の崩壊を「歴史的巨悪の党の終焉」として「歓迎」するとともに、アメリカの一国覇権主義の危険性を軽視せず正面から立ち向かう立場を貫いたことを紹介。

 いまでは、アメリカが軍事力で世界を制覇する野望が挫折したことは明らかであり、ソ連崩壊は、世界中の国々が元気になり、自由に発展する道を保障するものとなった、との志位委員長の指摘は、歴史のダイナミックな発展と日本共産党の綱領路線の生命力を強く印象付けてくれました。

 投機マネー暴走の最大の被害者は、リストラで苦しめられる労働者だ、との熱い告発もぐっと来ました。

 自民党政治の中身を変える確かな立場をもつ党、「資本主義の限界」を乗り越えて新しい社会をめざす流れが成長・発展することは必然だという壮大な展望をもつ党、日本共産党の前進のために、深いところから力の湧いてくる講演会となりました。

 日比谷公会堂を飛び出し、タクシーで東京駅へ。新幹線車中で遅い夕食。自宅到着は日付が変わっていました。オツカレサマ〜。

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