午前中、小学校1年生の3男の授業参観。画用紙に折り紙であじさいの花を咲かせる授業でした。クレヨンで虹を描き、葉っぱの上にカエルを乗せ、あとは自由に好きな絵を入れていくという流れ。子どもたちみんなが楽しく、個性を発揮できるように工夫されていました。毎日、毎時間、授業の中身を考え実践する教師のみなさんに、あらためて尊敬と感謝の気持ちを覚えました。
夜、京都で開催された「正規・非正規すべての人たちと 学ぶ・つながる・変える 大集会」で40分の講演(レジュメは下記)。この5、6年の間に、非正規雇用とワーキングプアが増大する一方、職場、地域から社会的反撃も起こりました。その先頭に立ったのが青年たちです。講演では、そのことを実感を込めてお話しました。
仕事を終え、駆けつけてくれた青年労働者の発言には感動しました。就職したあるスーパーマーケットの職場にはタイムカードもなく長時間労働が常態化していました。これはおかしいと自分で地域ユニオンに連絡を取り、職場の仲間と勉強会を続け、今年4月に労働組合を結成。団体交渉の結果、タイムカードが設置され時間短縮にもなりました。
「労働組合の力はすごい。労働組合は自分たちの味方です。人生に必要なものです。もっと大きくしたい」という彼の言葉は自信と確信に満ちていました。たたかいのなかで成長する青年の姿はやっぱりいい!私たちまで新鮮な気持ちになります。
大企業職場での正規労働者から非正規労働者への働きかけ、失業と貧困にあえぐ青年たちを地域でサポートする活動、青年雇用アンケートの中間発表などの報告も示唆に富んだものでした。また、企業誘致と正規雇用拡大を結びつけた府議会でのとりくみ(光永敦彦府議)、増大する自治体非正規職員の待遇改善を求める市議会でのとりくみ(加藤あい市議)はさすが京都です。
成宮まり子参院京都選挙区候補が司会を務めてくれました。とても熱気ある充実した集会でした。8月からの臨時国会での派遣法の抜本改正めざしてがんばろう!
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雇用をめぐる新たな変化と日本共産党の提案
2008.6.21 参議院議員 山下よしき
はじめに
1. 青年労働者のたたかいが世論を大きく動かした
・ 「悪いのはあなたたちじゃない」の訴えに涙
労働者派遣法(85年)、原則自由化(99年)、製造現場解禁(03年)
・ “青年動くとき、すでに勝利の光あり”を実感
光洋シーリングテクノ、日亜化学、松下プラズマのたたかいと青年雇用集会
・ そして、実際に“勝利”した
2. 日本共産党の国会論戦も力に
・ 市田書記局長「偽装請負」質問(06.10.13)
安倍首相「法令に反した行為は断じて許すわけにいかない」
・ 山下「日雇派遣」質問(07.11.5)
舛添厚労相「先進国として改善しないといけない」
・ 志位委員長「派遣労働」質問(08.2.8)
「派遣労働は、臨時的・一時的なものに限定し、常用雇用の代替にしてはなら
ない」「そのために同一の業務への派遣期間には上限を定めている」ことを福田
首相にも認めさせた
3. 財界・大企業の「雇用戦略」は深刻な矛盾に直面
・ 「偽装請負」を摘発され、派遣に逃げ込み(06年)
・ 「請負法制には無理がある」「派遣法は見直せ」と御手洗会長
・ こうした思惑も挫折し、「派遣解消」「直接雇用」の動き(08年)
4. 派遣法の抜本的な改正へ――日本共産党の提案
@ 派遣労働者の生活と権利を保護する役割をもたせる
A 常用雇用の代替にしてはならない、臨時的・一時的業務に限る
おわりに