あったか連帯ウェブ---山下よしき
トップページへ メッセージはこちらからどうぞ サイトマップ 記事検索
特集
原点・山下よしき

新しい政治の流れ
演説・論戦・講演
活動
活動記録
いつも現場に
総選挙2003
プロフィール
ごあいさつ
略歴
ご案内
事務所のご案内
リンク集
新聞赤旗 日刊紙 日曜版
見本紙
購読

よしきからあなたへ

滋賀・甲賀市で「地域医療を考えるシンポジウム」

2008年05月24日

photo 滋賀県甲賀市で行われた「地域医療を考えるシンポジウム」(同実行委員会主催)に出席。医師不足のため4月から診療所にせざるをえなかった水口市民病院(医療センター)問題を中心に、患者、議会、行政それぞれの立場から現状と打開の方向が深められました。

photo 参加者は会場いっぱいの130人。市内で小児科を開業されている太田志郎・滋賀県保険医協会理事長の開会あいさつに続き、中嶋武嗣・甲賀市長が「大学からの医師派遣機能が低下し、勤務医のへ激しい勤務条件もあって医師確保が困難になっている。聖域なき改革がこれでいいのか。市民の皆さんの知恵と力をお借りしたい」と来賓あいさつ。

photo 広島県尾道市民病院地域連携室看護課長の魚谷治枝さんが、尾道市における開業医と勤務医・病院との連携によって地域医療を守っている実践をパワーポイントで紹介。1人の患者さんの治療・療養方針が、地域のたくさんの医療関係者によって集団的に検討・決定され、ケアされている様子には、会場から「信じられない」と驚きの声があがりました。

 私からは医師不足の根本にある政府の医療費抑制政策の転換が急務であることを、資料も使って30分間お話し。OECD諸国と比較すると日本の立ち遅れがはっきりします。

photo 水口市民病院(医療センター)の富田博明・事務部長が市民病院の現状を報告。「大学から医師を派遣してもらおうと3カ月で14回訪問した。はじめは顔も覚えられ歓迎されたが、だんだんうるさがられてきた。応接室から立ち話に変わっていった」と医師確保の苦労を生々しく語ってくれました。「元市民病院小児科部長だった太田先生のつながりで6月から内科医が1人来てくれることになったが、こちらが一人とったら相手は1人減る。もっともっと国全体の問題にしないといけない」とも。的を射た指摘です。

 地域住民の立場から大橋紀孝さんが発言。「市民病院は母親の命の恩人。父親が息を引き取った部屋もある。介助者の立場からも身近に病院があることが大事」とは名言です。

 日本共産党の山岡光広・甲賀市議が司会、小松正人市議が議会報告と打開の問題提起。甲賀市議会民生常任委員長の中西弥兵衛市議も出席してくれました。

 地域から日本の医療の問題点、政治の問題点がうきぼりとなる、とてもいいシンポジウムでした。お聞きした内容をぜひとも国政に生かしたいと思います。ありがとうございました。

photo シンポジウムに先立ち、水口市民病院を訪問し浅嶌院長と懇談。2003年の常勤医師7名、一般病床60床、療養病床26床の体制から、現在の常勤医師1名、療養病床19床の有床診療所になったという、あまりの落差の大きさに愕然とします。

 使われなくなった入院病棟の部屋には鍵が…。これが政府の医療費抑制、医師数抑制政策がもたらした地域医療最前線の姿です。

ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
ひとつ前のページに戻る
特集
Copyright (C) YAMASHITA YOSHIKI All rights reserved.