2007年11月15日
ビンゴ!!!守屋前防衛次官の証人喚問で、軍需専門商社「山田洋行」の宮崎元専務との宴席に同席していた2人の政治家の実名が飛び出しました。額賀福志郎財務大臣(元防衛庁長官)と久間章生元防衛大臣です。 映画監督の山田洋二さんなら知っているが、山田洋行なんて聞いたことない、という人も多かったでしょう。その山田洋行が、誰もが知る三菱商事や丸紅などを抑えて、防衛省からの受注額第1位(商社部門)に急上昇したのはなぜか。接待漬けになっていた官僚トップにくわえて防衛庁長官、防衛大臣が絡んでいた疑惑が浮かび上がってきました。防衛利権をめぐる政・軍・財の深い癒着構造です。真相解明のために額賀、久間両氏の証人喚問は避けられません。 もうひとつ、日本共産党の井上哲士参院議員の尋問に対し、守屋氏は、久間、宮崎、秋山各氏と4人だけで宴席をもったと証言しました。非常に重大な証言です。秋山直紀。この人物こそ日米の軍需企業、防衛族・国防族議員をつなぐフィクサーにほかなりません。 秋山氏が常勤理事を務める社団法人「日米平和・文化交流協会」は、会長が瓦力氏、副会長が久間章生氏(今年の8月27日までは額賀福志郎氏)という歴代防衛庁長官・防衛大臣経験者で、三菱重工、川崎重工、山田洋行など軍需企業の役員も理事メンバーとなっています。同じく秋山氏が事務局長を務める「安全保障議員協議会」(安全保障研究所)は、会長が瓦力氏、元事務総長が額賀福志郎氏です。どちらも所在地が永田町2−9−8パレロワイヤルで、昨年6月までは同室内に置かれていました。 この「日米平和・文化交流協会」が毎年5月にワシントンで、11月に東京で開催するのが「日米安全保障戦略会議」。ここには日米の防衛族・国防族議員や防衛省、国防省、軍需関連企業が参加します。日本の軍需企業だけでなく、ロッキード、ボーイングなどアメリカの軍需大企業の名前も連なっています。この会議開催の中心人物である秋山氏が久間、守屋、宮崎氏と宴席に同席していたとなると、政・軍・財の癒着のひろがりは、かつてのロッキード事件張りということになります。秋山氏の証人喚問も不可欠です。 国民の血税でもある年間5兆円に上る軍事費がどのように使われたのか、癒着と利権の構造に徹底的にメスを入れなくてはなりません。 きょうは大変忙しい1日でした。朝7時40分、日弁連と日本共産党との懇談会。日弁連からは平山正剛会長、副会長13氏ら執行部がそろい、日本共産党からは志位和夫委員長、市田忠義書記局長はじめ国会議員11人が参加。警察・検察の取調べの可視化(録画・録音)、国選弁護報酬の改善などの点で今後協力し合うことを確認。 いったん宿舎に戻り、大慌てで洗濯物を干して議員会館へ。10時、厚生労働省の担当者を呼び、先週の舛添大臣との論戦でとりあげた「登録型派遣」「日雇い派遣」で常態化する違法行為を示す証拠文書を渡し、厳正な対処を求めました。大手派遣元企業が、労働条件の事前通知や、二重派遣の禁止に違反する行為を各地で行っていることを示すもので、厚労省の担当者は「必要な調査を行ったうえで指導したい」とのことでした。 10時半、総務省の担当者を呼び、各地の公立病院に「効率化」や「再編」を求める「ガイドライン案」について説明を受けました。先月23日、私の質問に増田総務大臣が「公立病院の再編・集約化については、地域の実情を十分踏まえる必要がある」「公立病院改革のガイドライン策定の際には、そうした地域事情というものを十分考慮した検討を要請していきたい」と答弁していましたが、その旨がガイドラインにも盛り込まれました。全体としては公立病院の縮小・再編に拍車をかける内容ですが、「一律でなく」「地域の実情を踏まえて」という文言が明記されたことは、今後の地域医療を守る運動に生かせる成果です。 午後、守屋氏の喚問をTVで視聴。夕方、JR渋谷駅ハチ公口で日本共産党の定例街頭宣伝。衆院比例東京ブロック予定候補のとくとめ道信さんといっしょにマイクを握りました。渋谷ハチ公口はものすごい人通りでしたが、守屋喚問で明らかになった2つのことを報告すると、けっこう足を止めて聞いてくれ拍手もいただきました。そのまま新幹線で帰阪。明日は大阪市長選挙の応援です。