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映画「蟻の兵隊」観ました!

2006年09月04日

photo ドキュメンタリー映画「蟻の兵隊」(池谷薫監督)を観ました。

 日本は1945年8月にポツダム宣言を受諾し降伏しますが、中国山西省に駐屯していた北支派遣軍第1軍の将兵約5万9000人のうち、約2600人は、その後も武装解除を受けることなく残留し、中国国民党系軍閥に合流、敗戦後なおも3年半、共産党軍と戦いました。こうして中国の内戦に巻き込まれた日本人将兵の約550人が戦死、700人が捕虜となります。

 ところが、帰国後、彼らを待っていたのは、”残留は軍の命令によるものではなく、自分の意志によるものだった。勝手に志願して中国国民党軍の傭兵になったのだから、政府に責任はない”という待遇でした。

 この映画は、生き残りの元兵士、奥村和一さんが、”自分たちは自由意志で国民党軍に参加したのではなく、日本軍の司令官の保身のために売り渡されたのだ”という証拠を集めるために中国を旅した記録です。

 奥村さんの中国山西省の旅を通じて、日本軍が中国の民衆にいかに残虐な行為を行ったか、一人の人間が戦争によっていかに鬼と化すかが、浮き彫りとなっていきます。中国人を刺殺した現場で自分の罪と真剣に向き合う奥村さん、その奥村さんを寛容の精神で受け入れる中国の人々…

 日本の起こした戦争がどんな戦争だったのかを、戦後生まれの私たちに伝え、首相の靖国参拝から憲法と教育基本法の改定へと進もうとする、この国の現在と未来について、いったい何を軸にして考えればいいのか、深い示唆を与えてくれる映画でした。多くの人に、とくに若い世代に、ぜひともお薦めします。

 大阪では阪急十三駅近くの第七藝術劇場(電話06・6302・2073)で、9月29日まで上映しています。上映時刻等は劇場までお問い合わせを。

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