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大企業の社会的責任を地域から問う――神戸製鋼の大気汚染データ改ざん問題で対策会議

2006年07月13日

photo 神戸製鋼の製鉄所が、大気汚染防止法上の基準値を超えるばい煙を排出しながら、30年近くもデータを改ざんしていた問題で、党兵庫県委員会の対策会議がもたれ、私も参加させていただきました。

 04〜05年、神戸製鋼加古川製鉄所で死亡災害など重大事故が連続して発生、経済産業省から厳重注意処分を受けた同社が、今年の4月、社内調査を開始するなかでデータ改ざんが発覚したといいます。その手口は、基準値超過の値が印字された記録紙を差し替え、ウソの値をボールペンで手書きする、測定器の記録ペンを指で持ち上げて印字をさせないようにする、基準値を超えると自動的に記録をストップするようにコンピューターの設定を変えるなど、あまりに悪質です。こんなことを30年も継続することは、個人ではなく会社が意図的かつ組織的にやらなければできないことです。

 周辺の環境を犠牲にし、住民をあざむいてまで、企業の利益を優先させてきた神戸製鋼の社会的責任が厳しく問われています。

 日本共産党綱領は、「現在、日本社会が必要とする民主的改革の内容」のひとつに、「大企業に対する民主的規制を主な手段として、その横暴な経済支配をおさえる。民主的規制を通じて、労働者や消費者、中小企業と地域経済、環境にたいする社会的責任を大企業に果たさせ、国民の生活と権利を守るルールづくりを促進するとともに、つりあいのとれた経済の発展をはかる。経済活動や軍事基地などによる環境破壊と公害に反対し、自然保護と環境保全のための規制措置を強化する」と明記しています。今回の神戸製鋼によるデータ改ざん事件に照らしてみると、まさにドンピシャリの内容です。

 きょうは、党兵庫県議団、神戸市議団、加古川市議団や、専門の研究者、環境を守る活動家、神戸製鋼労働者、そして党国会議員団事務局の環境問題担当者などが集まり、そうした綱領をもつ党の立場から、多面的に意見交換しました。さすがにこれだけ集まるといい知恵が出ます。すでに、新日鉄広畑製鉄所(姫路市)の降下ばいじん問題では、党議員(新日鉄出身の藤本洋さん)の議会での追及(製鉄所周辺の住民に協力してもらい、窓枠を拭いた雑巾の真っ黒いススを突きつけた!)が行政を動かして、新日鉄が謝罪し環境対策とるなど大きな成果をあげていました。大したものです。

photo 今後の運動の方向もだいたい見えてきたと思います。まず、神戸製鋼に住民への謝罪と説明をさせること、行政として健康被害の調査を行うことは急務です。そのために、国会、県会、市会など議会での追及とともに、住民とともに運動を起こすことが大事です。すでに製鉄所周辺では様々な住民の取り組みが始まっています。そういう人たちとも積極的に交流したいですね。

 大企業の社会的責任を地域から迫り、あらたなルールづくりにもつながる、全国的にも非常に意義あるたたかいです。私も、大いに関心をもってかかわっていきたいと思います。

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