午後、大阪市港区で活動。JR環状線弁天町駅を降りると、バブル真っ最中に建設された「オーク２００」というノッポビルのすぐ横に、さらに背の高い日本一の高層マンションが竣工したばかりの姿を聳え立たせていました。いま、大阪市内は高層マンションの建設ラッシュですが、バブル期のような地価や家賃の高騰がないようウォッチしなければなりません。周辺環境との調和、耐震強度のチェックも必要です。

　というわけで、私は高層ビル群から徒歩１０分の低層ビル2階にある党港区委員会へ。蒸し暑かったので、党事務所階下のちっちゃなお店で一杯80円の「冷やしあめ」をゴクリ。名刺を渡すとお店のおっちゃんが「センセ年金から天引きすんの何とかしてもらわな年寄りはかわいそうや。わしも年金月2万数千円でっせ」とミニミニ政治談議に。庶民の暮らしをじわりじわり圧迫する政治への不満は、街のいたるところに渦巻いています。

　西原みゆき前府議（大正区の小谷みすず府議とともに前々回定数1で勝利した人です）、新人の斉藤かをる市議予定候補と合流し、まずは「党を語る小集会」へ。

　いいですね、ひざを交えた小集会は。「お昼寝タイムを電話で呼び出された」仲良し女性グループが連れ立って参加してくれました。「いまに年金のうなるんとちがうか？」「　早よ死なんとロクなことない」「北朝鮮のミサイル発射で、やっぱりアメリカに守ってもらわなアカンていう人が増えてるんとちがう？」など、まるで井戸端会議そのままの雰囲気のトークになりました。大阪のおばちゃんたちの気分感情をつかまずして選挙はたたかえません。その点とっても参考になりました。「お昼寝タイム」にわざわざ出てくれておおきに！

　続いて、業者後援会の西野さん（港民商事務局長）の案内で有力者を3、40軒訪問。歴史ある八幡屋商店街、繁栄商店街では人通りが少なくなり売上が往時の半分になったことが、港区に多い金属加工業者からは、仕事が減り単価がますます下がっていることが、共通して出されました。それでも、息子を後継者に迎え、新しい工作機械も入れて、取引先を拡大している親父さん。機械を動かして2年、「ものづくりは面白い」と汗と油にまみれながら笑う息子さんの姿にはこちらが励まされます。

　夜は、中国共産党との理論交流の報告会でした。会場は港民商の2階。夕方訪問した方々が、「うちまで来てもろたら来んわけにはいかん」と何人も参加してくれ、会議室は一杯になりました。この義理堅さ。ありがたいことです。同時に、金属加工の親父さんは席に座るなり、開口一番「きょうは難しい話はせんといてや。簡単に早よ終わろ」（笑い）。

　そのとおり。仕事を終えてお疲れの皆さんに、難しい長話は通用しませんものね。ということで私の報告は30分きっかりで終え、あとは質問コーナーに。するとどうでしょう。「中国には共産党員は何人いるの？どんな人が党員になるの？」にはじまって、「中国では人権が守られてないのでは？」「労働者の権利が法律で決められてないと聞くが、その辺はどう？」「環境・エネルギー問題にどう向かおうとしているの？」など、えらい「難しい」質問が次々出るではありませんか！

　それだけ中国に対する関心が高いということなのでしょう。ひとつひとつ、私が答えられる範囲でお話しましたが、「もっと聞いてみたい」と余韻の残る、いい報告会となりました。

　きょう午前中は、党大阪府委員会で第２回中央委員会総会の報告会でした。山口勝利大阪府委員長が幹部会報告と討論、結語のポイントを報告し、私が不破さんの日中理論交流報告の内容を約40分で紹介しました。不破さんの話はいつも知的刺激に満ちていて、紹介するのも楽しいです。