朝から奈良へ。1月に合併で誕生した宇陀市での初めての市議選（16日告示、23日投票）に臨む、高橋しげあき（旧榛原町議）、田村みきお（旧大宇陀町議）両予定候補の事務所開きにかけつけました。田村さんは、党議席空白を克服するため、7年前大宇陀町に移り住み、3年前町議になった努力の人。地域民報の発行や生活相談活動でコツコツ支持者を増やしてきました。高橋さんは元全国税の活動家で税理士の資格も持つ税金の専門家。「知って得する税金のはなし」が載るニュースは「捨てるのがもったいない」と取っておく人もあるとか。これまでの地道な活動の蓄積でしょう。大雨の中、それぞれ地元の支持者の方が多数足を運んでくださいました。

　宇陀（うだ）市では、旧4町村に月額63万円もの報酬で「区長」を置く事を決めました。これには「経費節減といいながら、何のための合併か」と批判の声が広がっています。私は、日本共産党の2議席で、「区長」廃止条例案を提案し、大切な税金は住民福祉と交通の利便向上のために使わせよう、と訴えました。田中美智子奈良県議の心のこもった候補者押し上げはさすが。ぜひとも多数激戦をそろって勝ち抜いてほしい！

　続いて、御所（ごせ）市議選（16日告示、23日投票）にむかう演説会へ。御所市は、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と高らかに宣言して結成された「全国水平社」発祥の地。今回、定数が18から15に削減されるもと、日本共産党は村上豊一、中北秀太良の両ベテラン議員が議席確保をめざします。事前に資料に目を通し、文字通り粉骨砕身、住民の苦難解決にあたってきたお二人に感銘しました。

　とくにお二人のご夫人の手記がいい。「32年の議員活動のなかでは、右翼に脅かされたり、くみ取り業者に目の前につまれた札束を突き返したり…。いろんなことを一緒に乗り越えてきました。『部落問題を語らんでもええ世の中にせなあかん。御所市の同和行政の終結は俺が見とどける』と闘志満々の豊さんも孫にはメロメロ,家族にも優しい人です」（村上市議の妻誠子さん）、「私の実家に同居し、私の両親も看取ってくれたやさしい夫です。ところが仕事となれば、責任感とまじめさで近寄りがたいほど。朝は『しんぶん赤旗』の配達、夜遅くまで議会質問の準備と、あの細い身体でよく続くものだと感心します」（中北市議の妻美知代さん）。うらやましい！私も妻にこんなことを言われるようになりたいものです。

　御所市の3月議会で、党議員団は、市民の運動とスクラムを組み、市長など特別職の給与と類似都市で最も高い議員報酬を大幅に引き下げさせるとともに、市がいったん提案したコミュニティーバス廃止計画を撤回させました。抜群の実績です。私は、国政の話を中心に30分余り演説。250人の参加者はとても熱心に聴いてくださり、「すばらしいお話でした」「いい声ですね」（？）などの感想をいただきました。ぜひ勝利を！

　さて、奈良での活動を終え、こんどは一路姫路へ。夜、党姫路市会議員・松浦みつぐさんの後援会の「春のつどい」です。多くの地域では「新春のつどい」としてとりくまれる後援会のつどいですが、姫路では5人の議員ブロックごとにこの時期にとりくまれるそうです（いっせい地方選挙の年は正月）。

　振り返ってみると、2回の衆院比例近畿ブロック候補としても姫路におじゃましたことはなく、今回が初めて。会場一杯の170人の参加者に自己紹介を兼ねたごあいさつをさせていただきました。驚いたのは、各地域の自治会長や老人会長、婦人部長がずらりと出席してくれていたこと。私もいろんな党の集いに行きますが、これほどの勢ぞろいは経験ありません。「松浦さんは地域の人とよくつながっているからね〜。ほとんどが赤旗の読者なのよ〜」との杉本ちさと県議の弁に二度びっくりです。

　乾杯のあとは、歌や踊りの出し物が途切れることなく続き、クライマックスの餅つきへ。はっぴ姿の6人の突き手が息を合わせてコネ、「よいしょ」「よいしょ」の掛け声で突きあげます。私も参加。一緒に汗をかいて、姫路の人たちといっぺんで仲良くなれたような気がしました。

　宇多、御所、姫路――ところは変わっても、わが日本共産党の地方議員の皆さんは、いずれも劣らぬ強者ぞろい。住民の苦難解決に、党作りに、日夜奮闘してくださっています。こういう誇るべき人たちとともに参院選挙をたたかえることは無上の喜びです。ずっしりとしたファイトをもらった一日でした。お世話になった皆さん、ありがとうございました。