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アジアをどうとらえ、アジアの一員としてどう生きるか――小泉首相と志位委員長の話に考えました

2006年01月04日

 久方ぶりにゆっくり過ごしたお正月休みも終わり、きょうから活動再開。昨年大変お世話になった淀川区内を宣伝カーで流して新年のごあいさつをさせていただきました。生活相談所長のてらど月美さんも一緒にマイクを握ってくれました。3時間、窓を開け手を振りながら走るとさすがに身体が冷え込みますが、声を聞いて路地から飛び出してくださる方、2階の窓から私たちを探して手を振ってくださる方など、支持者の皆さんの激励に心は温まりました。

 ところで、きょうは二人の政治家の年頭のあいさつを聞きました。一人は日本共産党の志位和夫委員長の党旗開きでのあいさつ。志位さんは、日本共産党の綱領と情勢が共鳴しあい、現実政治を動かしつつあることを、さまざまな事例を挙げて語り、綱領の生命力に確信を持って進めば必ず本格的な前進ができると結びました。

 志位さんの話のなかで、東アジアで「平和の共同体」づくりが力強く前進していることが紹介されました。ASEAN(東南アジア諸国連合)を中心に、紛争の平和解決、民族の自決、武力行使の禁止を内容とするTAC(東南アジア友好協力条約)が結ばれて(ベトナム戦争終結後の1976年)いますが、いまそのTACに加入する国がASEAN以外にも広がっているというのです。ASEAN10カ国に中国、韓国、日本、インド、パキスタン、ロシア、モンゴル、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアが加わり20カ国、ユーラシア大陸の東半分とオセアニアにまで広がり、地球人口の半分を占めるにいたりました。巨大な平和の流れです。

 この流れに押されて、アメリカもこの地域では従来のやり方を変えざるを得なくなっています。ブッシュ大統領は11月、ASEANとの共同会見で「TACの精神を尊重する」と表明しました。東アジアでは、イラクのような軍事一辺倒は通用しないことをアメリカも追認したのです。これは大注目です。

 志位さんのあいさつは30分間の短いものでしたが、日本と世界の情勢の前向きの変化、運動の発展を感じさせてくれるとても元気のでる話でした。

 もう一人の政治家は小泉純一郎首相。きょう午前、年頭記者会見を行いましたが、その内容に驚きました。いわく「靖国参拝は外交問題にならない。中韓が交渉の道を閉ざすことはあってはならない。いつでも話し合いに応じる。後は先方がどう判断するかだ」。自分で相手をぶん殴っといて、怒る相手に対し怒るほうが悪いといっているのと同じです。

 そして首相の靖国参拝を「精神の自由」「心の問題」として一切の批判を斬って捨てました。とんでもないすり替えです。靖国問題はまぎれもない「歴史問題」であり「外交問題」です。なぜなら侵略戦争や植民地支配は一国だけではできません。必ず侵略し支配する側と、される側があるのです。日本がアジアに対して行った戦争が、どちらの側に立ってのものだったのかは、疑う余地のない歴史の事実です。そして靖国神社は、日本の起こした戦争を「自存自衛の戦争」「アジア解放のための戦争」といまでも主張している神社です。そこに日本の首相が繰り返し参拝することを、「外交問題にしない」被侵略国の政府などあろうはずがありません。

 それを年頭の会見で、こうもあべこべに描いて開き直るとは、はっきり言って小泉首相には日本の外交の舵取りをする資格も能力もないと言わなければなりません。さっそく中国から反発がでていますが、自らの言動が「精神の自由」どころか「日本外交の不自由」をすでに深刻な形で招いていることを首相は自覚すべきです。

 アジアをどうとらえ、アジアの一員としてどう生きるか――年頭の二人の政治家の対照的なあいさつを聞きながら考えた日でした。


志位和夫共産党委員長の「党旗びらき」でのあいさつは、こちらのリンクからご覧いただけます(視聴にはWindows Media Playerが必要です)。

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