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ホームレスの方々に寝袋を配ってきました

2005年12月31日

 寒空の下、路上で暮らすホームレスの方々に寝袋を配ってきました(12月21日)。先ごろ大阪弁護士会の人権賞を受賞された「ろくな者じゃの会」の活動を知り、宮本たけし前参院議員(07年参院選大阪選挙区予定候補)と一緒にボランティアとして参加を申し込んだのです。

 大阪市内のホームレスの数は7000人といわれていますが、実際はその何倍にもなると「会」の北出さん。大阪城公園などでテント生活をしている「定着型」の人たちは行政も把握できますが、毎晩寝る場所を探して歩く「移動型」の人たちは把握できていないといいます。寝袋を配る相手はその「移動型」のホームレスの人たちです。

 この日は、仕事を終えたサラリーマンなど10数人が集まり、午後8時ごろから徒歩と車のグループに分かれて出発。私は北出さんたちと4人で、大阪市中央区の久宝寺町から丼池筋、心斎橋筋、御堂筋、難波、日本橋へと徒歩で移動しながら寝袋を配りました。

 シャッターの下りた通りでダンボール箱を風除けにして横たわる人、冷たい雨から逃げるようにビルの陰でひざを抱えてうずくまる人、暗い街をダンボール片手に寝場所を探してとぼとぼ歩く人…。ほとんどの人が黒っぽい衣服を身につけ、しかも明るい場所を避けているので、人通りのなかでは彼らはあまり目に入りません。しかし、その気になって探すとホームレスの人たちのなんと多いことか。
 
 「寝袋ありますか?」「よかったらこれ使いませんか」。声をかけると、一瞬不思議そうな顔をした後、「もらえるの?ありがとう」「助かるわ」の小さな声が返ってきます。なかには、手を合わせ深々と頭を下げる人もあります。

 私たちが心斎橋そごうの前を歩くころ、空から降っていた冷たい雨がみぞれに変わりました。見上げると、新装されたそごうのきれいなビルには華やかなクリスマスデコレーション。高所得層をターゲットにして売上好調と報じられている心斎橋そごうですが、そのすぐ横で、みぞれに濡れながら寝場所を探して夜の街をさまよう人々がたくさんいるのです。貧困と社会的格差の新たな拡がりを実感します。

 同時に、ホームレスの人たちに毎冬寝袋を配る人々がいる。それも普通の会社づとめの人たちが仕事帰りにコツコツやっている。この日も、みんなで50個ほどの寝袋を配りましたが、人間的な連帯の精神が生きていることをとてもうれしく思いました。

 政治がやるべきこと、やらねばならないことは何か、深く考えさせられた体験でした。

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