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自民党元幹事長・野中広務氏 日本を憂う

2005年12月15日

photo 自民党元幹事長・野中広務氏の講演を聴く機会がありました(12月10日大阪パルコープ枚方市行政区委員会主催「平和のつどい」)。

 たっぷり2時間の講演で、氏の政治家としての歩みを、京都府園部町議、町長、府議、府副知事、衆院議員とたどりながら振り返り、それぞれのエピソードを紹介しました。京都・蜷川革新府政との「対決」話から始まったので、こりゃとんでもない講演になるかも…と心配したのですが、後半は氏の平和に対する危機感が伝わる”聴かせる”話でした。

 氏は、昭和20年3月、召集令状が届いたときは親に「白木の箱に入って帰ってきたらよくぞやったとほめてください」と本気で語った軍国青年でした。8月17日に高知で敗戦を知り、桂浜で仲間と自決しようとしていたところを、上官に「犬死してどうする」としかられ、今日まで60年の命をもらったといいます。

 そんな野中氏は、最近の日本の政治を憂います。”日本はアメリカの同盟国だから”とイラク特措法を成立させたが、自衛隊はインド洋やイラクにまで出て行くことを想定していない。この戦争に大義はない。誰がイラクに大量破壊兵器があると証明するのか、と自民党総務会で主張したが、30人中氏に賛成したのは2人だけだったと嘆きます。
 
 小泉首相は”アメリカとうまくやっておったら、中国、韓国ともうまくいく”というがそんなもんじゃない。いま、自衛隊を自衛軍に変える憲法改正とともに、防衛庁を国防省に格上げする動きがあるが、これは大変恐ろしいこと。戦前の反省から予算要求権を持たない組織として自衛隊はつくられた。予算要求権もつ独立した省にすることを、なぜ憲法改正と一緒に言わなければならないのか、と憤ります。

 野中氏は、先ごろ開かれた自民党立党50周年の党大会を欠席したといいます。「小泉チルドレン」たちのおちゃらけを見たくないという気持ちもあったが、それ以上に、戦後60年、なぜ平和が保たれてきたのか、やはり憲法に学ばなければならない。憲法というのは個別法とは違う。政府が守らなければならない、個別法を超越した国民のもの、と。

 最後に、「ひたひたと、我々の周辺の平和は、土手が崩されていって元の道に戻されているような気がする。わずかな戦争体験を持つ我々が、戦争によって再び道を誤ることがないよう、もてる力の限りを尽くさねばならない」と訴えて締めくくりました。

 戦後長く政権を担ってきた自民党のど真ん中にいた野中氏をしてこう言わしめるほど、いまの日本の政治は危うい方向に向かっているということです。そのことを深く胸に刻んで、私たちは私たちの道をしっかり歩んでいかなければなりません。

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