「どんなに重い障害をもっていても、私たちは人として当たり前に生きていきたいのです。みなさんのご支援をどうぞよろしくお願いいたします」
「法案」「反対!」「改悪」「反対!」「自立」「実現!」「くらしを」「守れ!」
秋晴れの御堂筋。ビル街に3000人の障害者と家族、支援者たちのシュプレヒコールが響きました。「えっ!? 廃案の法案がそのまま復活!?『障害者自立支援法案』では自立でけへん!――10・18御堂筋・大パレード」に参加しました。大阪の13の障害者団体が立場の違いをこえて協力して取り組んだもの。4月の大阪城野外音楽堂での大集会に続いて、私は2度目の参加です。
「一割負担」の導入で、障害が重いほど自己負担が重くなるという、社会保障の根本原則をくつがえす大改悪。全国の障害者と家族の反対運動が大きく盛り上がり、国会解散も重なっていったんは廃案になりました。ところが、小泉内閣は、同じ法案を総選挙後の国会に再提出し、わずか3日間の審議で参院を通過させ、きょうから衆院での審議が始まっています。「改革をとめるな」と叫んだ小泉首相の「改革」の正体がこれです。いちばん弱い立場の人々に痛みを押し付けてなんとも思わない政治のどこが「改革」か!
それでも、痛みを押し付けられようとしている人たちのなんと元気でたくましいことでしょう。大阪だけでなく、兵庫、奈良、京都、名古屋などからも、車椅子に乗って、白い杖を突いて、たくさんの仲間が集まりました。そして、中之島の剣先公園から難波まで大パレードをやり遂げてしまいました。私は先頭の隊列だったので、12時半に出発して、3時過ぎには終点に着きましたが、後ろの方の方はずいぶん遅い到着になったようです。
「アンヨ痛いなあ」「うん。でももうちょっとやからがんばろうな」。彼ら、彼女らと対話しながら歩き通して確信しました。たとえ法案の行方がどうなろうとも、彼らのたたかいは決して終わりにならないだろうと。「人として当たり前に行きたい」。これは人間としての叫びです。どんな多数をもってしても抑えつけることのできないものです。その叫びを無視する勢力には、長い目で見て未来はありません。そもそも障害者の仲間たちが、御堂筋をパレードするなんて少し前なら考えられなかったことです。時代は着実に前進しています。
終点で彼ら彼女らの晴ればれとした表情を見て、小泉暴走政治に立ち向かうパワーをまたひとつもらったような気がしました。ありがとうね。
集会には、日本共産党から宮本たけし前参院議員、山下京子衆院大阪11区候補、黒田まさ子府議、北山良三、小南かおる両大阪市議も参加しました。