9月27、28日の両日、選挙中に「練り歩き」をした商店街を一軒一軒訪ねてお礼のごあいさつをしました。地元の党支部の方々とともに、淀川区ではてらど月美、此花区ではたつみ孝太郎府会予定候補も一緒に歩いてくれました。
商店街を訪ねて感じたこと2点。ひとつは、思わぬ人が「入れたよ」と応えてくれることです。休憩中のある飲食店に入ると、私の顔を見るなりスタッフの方が「残念でしたねえ」と駆け寄ってくれました。聞くとお店のスタッフ全員(4人)が私に投票してくださったとのこと。びっくりです。同行してくれた業者後援会の方も知らないお店だったのに。
ほかにもたくさんの方から「入れましたよ」と声をかけていただきました。「小泉突風」のもとでも、「日本共産党」と書いてくださった方が全国で33万人も増え、「山下よしき」と書いてくださった方が大阪5区で5千5百人も増えた重みを、お一人お一人の言葉から実感することができました。ありがとうございました。「まだ若い。がんばって」の激励に応えるためにも、次のたたかいでの勝利めざしていまからがんばりたいと思います。
もうひとつ感じたことは、「自民党ようけ増えたなあ」「なにするかわからへんで」「独裁政治になるんちがう?」など、総選挙結果に不安を感じている人が多いこと。私が、自民・公明は議席は3分の2を獲得したけど、得票率は49%しかなかったことを紹介し、「国民の半分の支持もなかったんやから、何でもできると思ったら大間違いです」と話すと、皆さん「そうやなあ」と納得してくれます。
「何であんなにたくさん自民党に入れる人がおるんやろ?」という疑問の声も結構ありました。なかには「国民はアホと違うか」という人も。私は、「しんぶん赤旗」が選挙直後に全国の街頭で「どの党に投票しましたか?」「それはなぜですか?」という緊急アンケートを行った内容を紹介しました。それによると、自民党に投票した人の多くが「小泉さんなら改革してくれると思ったから」と答え、期待する「改革」の中身として「年金を良くしてほしい」「社会保障を良くしてほしい」と語っています。
私もこの回答は驚きでした。だって年金を引き下げ、社会保障を相次いで改悪したのが小泉さんなんですから。それでも「改革を止めるな」と叫び、綿貫さんや亀井さんなどいかにも古い自民党の代表のような顔をした人たちを「悪者」に仕立て上げバッサリ切り捨てる小泉さんの姿に、多くの国民は「なんか改革してくれそう」と漠然と期待を寄せたのです。まさに「小泉劇場」に観客を動員しての「小泉マジック」です。
緊急アンケートの内容を紹介すると、皆さん「へえー!?」とびっくりしながらも疑問は解けるようです。そうです。「国民はアホ」ではありません。暮らしを良くしてほしい、政治を良くしてほしいと、つよく願っているのです。この”期待”が裏切られたら、大きな怒りに変わることはまちがいありません。さっそく選挙後2日目に、谷垣財務大臣が”増税宣言”したことに怒りが広がっています。
いま、小選挙区制による”虚構の多数議席”に勝手なことをさせないために監視の目をつよめること、国民いじめの政治に対決する「たしかな野党」、日本共産党の姿をもっともっとたくさんの人に知ってもらうことが大事ですね。対話のはずんだ商店街訪問で「しんぶん赤旗」の読者が5人増えました。