サンリット産業の小池俊二社長を訪ね、小泉首相の靖国神社参拝問題について懇談させていただきました。小池社長は、大阪商工会議所の副会頭で、中小企業問題の第一人者。私が参院議員時代に一度対談させていただき、中小企業政策で大いに意気投合したことがあります。今回は、不破哲三議長の講演録『日本外交のゆきづまりをどう打開するか――戦争終結60周年　アジア諸国との最近の関係をめぐって』をお届けし、経済人としてのご意見をうかがおうという趣旨です。

　小池社長は開口一番、「靖国問題が日本外交の中心とはレベルが低すぎる」と嘆きます。それには背景がありました。第二次世界大戦末期に、小池社長はいとこを学徒出陣で亡くします。「そのときのおばは本当に悲しくつらい思いをした」と、自身の戦争観を語ってくれました。

　もうひとつ、小池社長は、中国との経済交流の先駆者でもあります。早くから中国にアパレル関係の工場を開設し、中国人の研修生を毎年日本の工場に招いているのです。「この10年間で日本の衣料品の95％は輸入品になった。そのうち9割以上は中国製品です。中国との経済交流がストップしたら日本の国民生活に大打撃となります」と小池社長。日中経済交流の最前線で活躍されてきた経験をお持ちの小池社長の目には、首相の靖国参拝で、日中関係を冷え込ませることは、あまりにも大局をみない低次元の行いと映るのでしょう。

　小泉首相の靖国参拝をきっぱり断念させるまで、引き続き各界の方々との懇談を重ねたいと思います。きょうの懇談には、党大阪府委員会の礒田常司副委員長、小谷みすず府議が同行してくれました。

　きょうは、小池社長との歓談をはさみ、党木津川南地区の「比例・山下デー」。午前中、住之江生活と健康を守る会の皆さんとの懇談、午後、住吉区での街頭宣伝などをおこないました。津田地区委員長、足立よしたか衆院3区予定候補、井上ひろし住吉区市会予定候補とご一緒でした。懇談ではお二人の方が日本共産党に入党してくださいました。

　夕方、門真市長選挙の応援。京阪古川橋駅前に500人の人が集まってくれました。この場所では久方ぶりの多さ。通行人が足を止めて聞き入る姿もたくさんあり、関心と期待の高さがうかがえました。