午前中、原稿の整理。午後、京都に向かい始めた直後、携帯に電話が…。なんと、くつぬぎ(タケ子元参院議員)さんが亡くなったとの報せでした。
悲しい…。大阪を代表する政治家で、参院議員の大先輩。私が大阪選挙区の候補者のときから、様々なご指導と激励をいただいた恩人です。昨年から体調を崩されてはいたのですがあまりに突然でした。とても悲しいけれど、ご遺志を受け継ぎ、成長、前進することでご恩に報いたいと心に誓いました。合掌。
悲しみを振り払いつつ、京都府宮津市へ。党与謝地区委員会(宮津市、伊根町、岩滝町、野田川町、加悦町)主催の演説会です。JR福知山線が不通なので、大阪からいったん京都へ出て、「特急はしだて」で宮津に向かいました。山あいを縫うようにして列車は進み、夕方、宮津駅に。
少し時間があるので、駅前の食堂「とんだ屋」(地元の方のおすすめ)で夕食を…。なかなか味わいのあるお店でしたが、暖簾をくぐると完璧な居酒屋。何組ものサラリーマンが生ビールを飲んでいるのを横目に、ひとり「煮付け定食」をいただきました。残念。
会場に着くと宮津湾が一望できました。静かな海面の向こうには「天橋立」がよく見えます。はじめて見る「日本三景」のひとつに、心を落ち着かせ、いよいよ演説会が開会。
宮津市議団長の福井よしのりさんのお話で、宮津市政の現状と市政改革の展望がよくわかりました。宮津市は大型開発とムダづかいが激しく、全国上位の市債残高が原因で、周辺の町との合併話がことごとく破綻しているそうです。すばらしい自然にふさわしい良い市政をつくるためにみんなで力を合わせたいですね。
「宮津与謝9条の会」呼びかけ人の吉田真理子さんの訴えには感動しました。吉田さんは、クリスチャンで、かつて、共産党は宗教者を弾圧すると教えられたこと、しかし、日本共産党はソ連共産党と同じでないばかりか、その誤りを批判したたかってきた党だと知ったこと、そしていま、憲法9条を守る1点で、どんな立場の方々とも共同したいと思っていることを切々とお話してくださいました。
すばらしいことです。私たち日本共産党も「立場を超えた共同」を重視していますが、様々な立場の方たちもまたそう思ってくださっているのです。全国津々浦々で、こうした共同が広がるなら憲法改悪に待ったをかける大きな力となるでしょう。いいお話を聞かせてもらい遠方まで来た甲斐がありました。
衆院京都5区の吉田さゆみさんのお話に続き、私は、暮らしと社会保障、JR事故、郵政民営化、首相の靖国参拝と憲法問題の柱で、情勢と日本共産党の値打ちについて50分間演説させていただきました。100人の参加者の方から「迫力があった」「いい声ですね」(?)「今度は絶対国会に行ってや」などのお声をいただきました。近畿は広いけれど、やはりこうして足を運び触れ合うことが大事ですね。またお会いしましょう。