きょうは、京都の空気をたっぷり吸わせていただきました。
朝、同志社前駅の調査を終えて、大原三千院へ。三千院元執事長で念佛寺大僧正の大島亮準さんをたずねました。
「日本共産党はすばらしい。自分を中心に考えるのではなく、自分に何ができるのかを一生懸命考えて実行していなさる」。6歳のころから修行してこられたという大島亮準さんのありがたいお言葉に感謝しつつ、常にそうあらねばと自らに言い聞かせました。
帰り際、「悠久平和 憲法擁護 是心是佛 是心作佛」との直筆の色紙をいただきました。仏様のような穏やかなお顔に秘めた強い信念。「ぜひぜひ勝ってくださいよ」との激励に、平和への願いと党への期待を感じました。ありがとうございました。
午後、京都市東山区へ。党京都東地区委員会の遠藤貴之委員長によると、東山区の党事務所のある辺りは清水焼の中心的な産地で、かつては登り窯もたくさんあったとか。また、戦前、谷口善太郎が労働学校を起こした地域でもあり、労働運動から国領五一郎を輩出した西陣とともに、京都の党をつくってきた地域だそうです。
さっそく、本庄たかお府会議員(となりの山科区選出)、党支部の皆さんとともに、地域の著名な老舗などを訪問。
これが圧巻でした。祇園祭にお供えする行者もちを作っている京菓子の老舗「柏屋貞光」は創業250年。芋と棒ダラで一子相伝の味を守ってきた名物料理「いもぼう平野屋本店」は創業300年。古くから地唄や手まり歌にも「祇園豆腐の二軒茶屋」と歌われてきた京料理の老舗「中村楼」は創業450年でした。
老舗めぐりをしながら考えました。ここで暮らす人々の時間の概念は、他の都市の人々とはかなり違うかもしれない…と。京都の奥の深さをはじめて心底感じることができたように思います。
同時に、伝統とは、ただ古いばかりではないことも学びました。八坂神社南門の東に構える「中村楼」。「いま祇園祭準備の打ち合わせから帰ったところです」という12代の辻雅光さんは、伝統を受け継ぎつつ、時代に合わせて新しいことに挑戦する大切さを教えてくださいました。
なるほど、こうした進取の気風こそ、時代を超えて人々に支持される土台なのかもしれません。1000年の古都で、日本共産党が全国一強い基盤を持つ理由がひとつわかったような気がします。ありがとうございました。
写真は、京葛篭(つづら)「渡辺商店」の渡辺豪和さんと。相撲の関取の衣装入れを作っているのは全国でここだけ。文楽の吉田玉男さんや歌舞伎の中村獅童さんのつづらも作ったとか。
京葛篭の作業場。
創業300年の「半兵衛麩」の生麩まんじゅう。つるんとしていてコシがある、はじめての食感でした。
本庄府議といっしょに街頭演説。京の空気に気圧されたか、調子はイマイチだったかも…。
このあと大阪に戻り、国労大阪地区本部の皆さんと、JR事故の問題で懇談しました。