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日本外交のゆきづまりをどう打開するか――不破さんの講演を聴いて

2005年05月12日

 とてもタイムリーな講演会でした。日本共産党不破哲三議長が党本部でおこなった「日本外交のゆきづまりをどう打開するか――戦争終結60周年・アジア諸国との最近の関係をめぐって」と題する講演を、衛星システムによる同時中継で視聴しました。

 不破さんは、A 問題の提起――日本外交のゆきづまりの根源はどこに?、B 日本の戦争とは何だったのか?、C 日本の戦後政治はこの戦争にどんな立場をとってきたか?、D 小泉内閣の問題――靖国参拝と教科書問題、E 侵略戦争と植民地支配の歴史に正面から向き合おう、F 3つの提案――アジア外交で平和の大戦略を確立するために、という柱立てで1時間20分にわたって話されました(詳しくは「しんぶん赤旗」などでご覧ください)。

 感想を一言。”靖国神社とはどんな神社か”のくだりで、不破さんは、@戦争中の国民を戦争に動員するための役割(戦死したら九段で神様になるといわれた)、A戦後、戦争を起こした罪を問われた人を「戦争の犠牲者」として祀った、B現在は「正しい戦争」論の最大の発信センターとなっている(たとえば、靖国神社のパンフレットには「日本が近代国家となるための戦争」「自存自栄のための戦争」「自由で平等な世界をつくるために避けられなかった戦争」とある)、などを詳しく紹介した上で、靖国神社は、「日本の戦争は正しかった」という世界に通用しない認識を、日本の国民に吹き込むための「政治運動体」である、と喝破されました。まさに靖国問題の本質を突いています。

 その靖国神社に小泉首相が毎年参拝していること、靖国神社と同じ戦争認識にたつ「歴史教科書」を文部科学省が「合格」としていることに、あらためて空恐ろしさを感じました。中国、韓国をはじめ、日本の侵略戦争と植民地支配によって甚大な被害を受けたアジア諸国民が反発するのは当然です。

 過去の歴史をゆがめ、未来を誤らせようとするものたちに、手を広げて立ちはだかるためには、直接の戦争体験のない私たちの世代は、歴史の事実を学び取る努力をしなければなりません。それは、世界とアジアのなかで日本が堂々と生きていく道を拓く努力なんだという構えで臨みたいと思います。

 不破さんの紹介されたドイツの国民的討論はすごい。最近シュレーダー独首相は、ドイツ国民が過去の歴史を切り結ぶ討論を数十年にわたり重ね、ヒトラーの戦争責任はドイツ国民全体が負うべきものとの認識に到達したこと、その国民的討論は永続的に努力しなければならないものであること、を論文で述べたそうです。とても重い発言です。こういう国民的な努力があったからこそ、現在のヨーロッパでのドイツの位置と役割があるのでしょう。

 不破さんは、戦後60年、日本国民の全体が、日本政府の外交の致命的誤りに目を向けようと、国民的討論を呼びかけました。勇気の湧いてくる提起です。歴史の事実を踏まえての国民的討論が巻き起これば、日本国民は、必ずや政府の誤りを正す力を発揮するに違いありません。そのことに確信を持って、街頭でもマイクを握りたいと思います。

 不破議長の講演の模様(オンライン・ムービー)は、日本共産党ホームページでご覧いただけます。

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