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まさに「焼畑商業」、泉南イオンの現地調査。夜は国労で憲法講演

2005年03月16日

 3月16日。午前、大阪憲法会議の代表幹事として、「憲法のつどい」を成功させるための打ち合わせに参加。

photo 午後、泉南市へ。「りんくうタウン」(関西空港の対岸に大阪府が開発した造成地)に進出した大型店泉南イオンの問題で現地調査。計画段階から運動してきた「明るい民主的な泉南市をつくる会」の宮崎守正会長、福井滋二事務局長、大森和夫党市議に話をうかがいました。

 昨年11月にオープンした泉南イオンは、東京ドーム3個分、14万平米の広さ。泉南市の既存の小売業の年間販売額の約8割の販売を予定しています。すでに地元の飲食店やスーパーが影響を受けています。

 驚いたのは、泉南イオンの専門店街の実態。170店のうち地元泉南市の業者は1店しか入っていないとのこと。理由は、坪7万円もする高いテナント料(イオンは大阪府から坪500円で借りているのにです!)。しかも、レジスターはイオンからのレンタルで、売り上げはいったんすべてイオンに入金させる、売る商品の変更もイオンの許可が必要など、テナント契約もイオンが優越的な内容となっています。これでは、全国展開するフランチャイズ方式のお店くらいしか入れません。

 雇用面でも正社員はほとんどおらず、1000人強のパート、アルバイトでまわしています。時給700円くらいで常時募集しているそうです。

 地元との共存共栄、地域経済への貢献よりも、とにかく儲かると思ったところに出店し、ダメなら撤退すればいいという安易な考えでつくったことがよくわかります。果たして泉南イオンがいつまで営業するのかわかったものではありません。

 じっさい泉南市では、和泉砂川駅前の一等地にあったライフが、7年前に出店したサティーの影響で撤退しました。現在ライフの入っていた建物はもぬけの殻で残っています。そのサティーもマイカル破綻時にイオンが引き受けたのですが、今回りんくうタウンに移動しました。現在サティーの入っていた建物は24時間営業のゲームセンターとなり、青少年への影響が心配されています。

 まさに「焼畑商業」です。大型店同士の競争で、出店と退店が繰り返されるうちに、商業の核が、駅前の一等地からだんだん海岸の埋立地へと遠ざかっていきました。近隣の商店街をつぶしながら…。消費者とくに高齢者は不便になっていますし、街づくりの計画も台無しでしょう。

 感心したのは、この運動を通じて住民に、泉南市政の実態がよくわかるようになったという教訓です。泉南市は財政危機にもかかわらず、イオンへの進入道路(通称「イオン道路」)を46億円もつぎ込もうとしています。それが市民の批判を招き、3月議会では国民健康保険料の引き上げや職員給与の引き下げ提案が議会で否決されたというのです(その後、予算案も否決!)。大型店の出店問題から、市政のあり方、税金の使い方が市民に見えてきたということでしょう。この発展は新鮮でした。やはり住民とともに運動することが大事ですね。


photo 夜、国鉄労働組合新幹線大阪地区本部のお招きで憲法問題の講演。早朝から春闘の統一行動に取り組んだ労働者約50人が集まってくださり、私の話を真剣に聞いてくれました。政党支持はさまざまな方たちですが「なぜ憲法を守ることが大事かよくわかった」などの感想をいただきひと安心。学習会後の懇親会では、踏み切りの安全問題など突っ込んだ話も聞けとても有意義でした。

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