2005年03月01日
今日はお休みを取って長男の高校の卒業式へ。先日校長先生に「日の丸・君が代」の強制をしないように申し入れをしていたのですが、じつは昨日の予行と今日の卒業式本番にもビラをまこうとなって、卒業生保護者有志でビラまきをおこないました。
急遽のビラ作りの担当は私。候補者活動など仕事の合間(といっても深夜か早朝しかありません)を縫ってのビラ作りはなかなかハードでした。事前に相談して、そもそも日の丸・君が代って何かを高校生や保護者に考えてもらう情報提供型のビラにしました。妻のアシストでカットは保育園用のかわいいイラストに。 うれしかったのは、急な呼びかけにもかかわらず、6人の保護者が朝早くから校門前に集まってくれたこと。子どものクラブ活動のつながりなどで声をかけたら応えてくれました。 そして、もうひとつうれしかったのは、高校生も保護者もよくビラを受け取ってくれたこと。予行では、何人かの卒業生自身がビラまきを手伝ってくれました。「これ読んでほしいねん」。友人に声をかけるとほとんどがビラを受け取ります。そして校門で人の輪ができ「日の丸・君が代」談義に。いいことです。高校生ならきちんとした情報がああれば自分で判断できることです。それをしないでただ上から押し付けるなんて教育の場にふさわしいやり方ではありません。 卒業式の会場に入ると、正面に日の丸と校旗が。開会の辞に続き「国歌斉唱」。「ご起立のうえご斉唱またはご清聴願います」と教頭先生。私の周りでも何人かの方が座ったままでしたし、起立した方もほとんど「ご斉唱」はされませんでした。そうなることはわかっていたのでしょう。テープによる伴奏には「君が代」合唱の声も(ちょっと笑ってしまいました)。やはりこの曲を「国歌」とするには無理があったようです。 そんな、滑稽な時間はすぐに終了。校長先生のごあいさつも、在校生の送辞も、卒業生の答辞もそれぞれすばらしいものでした。送辞と答辞にはどちらも「イラク戦争」が触れられており、この戦争が現在の若者たちに大きな影響を与えたんだと改めて感じました。 なにはともあれ卒業おめでとう。君たちへのメッセージはビラの最後に書かせてもらったよ。 「自由にものがいいにくい社会、歴史の事実から目をそらす社会に未来はありません。未来をになう若い皆さんが、「おかしい」と感じたことを見過ごさず、自分の頭で考え、行動する人になってほしいと思います」