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尼崎で市議選の応援、キリンビール工場跡地の大型店問題を調査

2005年03月07日

 兵庫県の尼崎市におじゃましました。午前中は、6月に予定されている市会議員選挙(5月29日告示、6月5日投票)の応援です。

 まずは、党尼崎地区委員会の広瀬幸夫委員長に選挙情勢をうかがいました。尼崎では、3年前に「尼崎を変えよう」という市民と日本共産党が共同し、白井あや市政が誕生しました。今回の選挙は、白井市政になってはじめての市議選です。しかも、定数が48から45に減るもとで、公明党(尼崎は冬柴幹事長の地元)と民主党が、それぞれ候補者を11〜12人立てるなど、国政での「二大政党づくり」の動きを反映して、激しい選挙戦が展開されようとしています。日本共産党は現有8議席を確保することを目標にがんばるとのこと。なかなか力のいる選挙です。

photo さっそく、唯一の新人候補である辻おさむさんといっしょに街頭宣伝にでかけました。辻さんの演説を聞いて驚きました。白井市長は、3年前の市長選挙で、前市政の無駄な大型開発(阪神尼崎駅前の空中回廊など、1000億円規模の大型開発が3つもある!)による財政危機(2000億円を超える借金)を克服するために、市長退職金を減額することを公約しました。それまで尼崎市では、市長を1期務めると3554万円の退職金、3期務めたら優に1億円を超える退職金になっていたのです。それを、一般職員なみの500万円程度に減額することをかかげ、市長に当選したのです。

 ところが、2年前の市議会で、新政会(自民党系)が市長の公約を捻じ曲げ、「白井あや市長の退職金に限って493万円にする」という条例案を提案し、公明、市民グリーンクラブ(民主系、社民系)など日本共産党以外の賛成で可決してしまいます。そこで白井市長は、このたびの2月議会で、「誰が市長になっても退職金は493万円にする」との条例案を提案したのですが、新政会、公明、市民グリーンクラブなどが反対し否決されたというのです。

 開いた口がふさがらないとはこのことです。この人たちは、白井あや市長が1期で終わらず未来永劫続くとでも思っているのでしょうか。決してそんなことはないでしょう。「白井あや市長には1期でやめてもらい500万円の退職金をくれてやったらええ。あとの市長にはまた『オール与党』で担ぐ人物になってもらい、大型開発の大盤振る舞いで自分たちも甘い汁を吸わせてもらいたい。そのためにも次の市長の退職金はケチケチせんとはずまなあかんで」とでも考えているのでしょう。そうでないというのなら、白井あや市長の提案に賛成できない理由はありません。

 この問題だけでもはっきり見えてきます。市長とともに市議会も変えなくてはなりません。日本共産党の全員当選、市議会での比重アップこそ「尼崎を変える」確かな力です。

 昼食時、辻さんに案内いただいてダイエー出屋敷店を見学。産業再生機構が閉鎖を検討していると報道された53店舗の中のひとつです。阪神出屋敷駅前を再開発してつくった商業ビルには、ダイエーをキーテナントにして専門店がたくさん入っていました。しかし、お客さんの数はまばら。専門店街はシャッターを下ろしている区画も少なくありません。

 定食屋の女将さんに話を聞きました。「ダイエーが閉鎖したら大変です。大型店のあり方は問題ですね。出店するときには周りの商店をつぶすし…。それと人が少なくなりました。昔は駅の南側は工場地帯でそこで働く人がたくさんあった。工場が減って人も減った」

 うーん、深刻です。ダイエーがどうなるかも問題ですが、それ以前に、駅前の一等地なのになぜお客さんが減っているのか、どういう改善策があるのか、関係者や専門家の知恵を集めることが必要ではないかと感じました。私も研究してみたいと思います。

photo 午後、JR尼崎駅のすぐ横にあったキリンビールの工場跡地に、超大型の商業施設がつくられようとしている問題で、衆院兵庫8区の庄本えつ子さん、地域の党支部のみなさんとともに現地調査。キリンビール工場跡地はとてつもなく広い。すでにほとんどが更地になっています(写真)。ここに商業部分の面積が六万uにもなる施設がつくられ、百貨店、スーパー、シネマコンプレックス、専門店などが入る計画が昨年末明らかになりました。

photo キリンビール跡地に隣接し、大きな影響を受ける「アミング潮江商店街」の商店主を訪問しました。10年ほど前に、旧の市場や商店街の皆さんが知恵を出し合い、再開発方式で現在の街区にしたといいます。すばらしい街並みでした。ゆとりのある歩行者専用道路にはガス灯風の街灯、両側にさまざまな商店が並んでいます。

photo 電気店のご主人は「夏祭りにはどこからこんなに集まるのかと思うほど人が出てきます」といいます。商店街の皆さんが中心になって「祭り」を支え、それが地域のコミュニティーや文化を育んでいるのです。これこそ大型店には絶対にまねのできない商店街の役割、機能です。「じつは私は国会で6年間、商工委員会(経済産業委員会)に所属し、そのことを強調してきました」というと大いに意気投合。キリンビール跡地の大型店問題の不安を語りながらも「こうして回ってくれるのがいちばんうれしいです」といってくださいました。(写真は衆院兵庫8区の庄本えつ子さんと電気店のご主人、私)

 商店主を何人か回って気がついたのは、キリンビール工場跡地の大型商業施設に関する正確な情報が、あまり伝わっていないということ。そのもとで不安とあきらめが入り混じっている様子でした。ある商店主は「再開発にともなうローンがほとんど残っているのに…」と心配していました。私は、全国の商店街には、大型店との”共存共栄”に向けて、住民・消費者のニーズをつかみながら、団結して大型店にも要求を飲ませるなど奮闘しているところがあることを紹介。尼崎は白井あや市長になり「市民が主人公」の姿勢もある。声を上げていきましょうと激励しました。対話のなかで「しんぶん赤旗」も増えました。

 この問題ではいま、市民への情報提供と、市民の声を集めることが非常に重要だと感じます。地元の党として大いにやりがいがありますねと声をかけると、庄本さんも支部の皆さんもやる気満々。引き続き注目したいと思います。

 調査の後、アミング商店街横とJR尼崎駅南側で街頭宣伝。「また来てくださいね」といわれるとうれしいですね。来ますとも!大型選挙だし近いですから。

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