2005年02月27日
奈良市で行われた「人間らしく働きたい!青年シンポジウム」にパネリストとして参加しました。
シンポジウムに向けて取り組んだアンケート「151人の青年に聞きました」には、青年たちの仕事と雇用に関する「生の声」がびっしり。 「アルバイトでも有給休暇が取れるのを知ってはいるが、取ってはいけないような…。有給休暇をくださいといえば首になるような現実がある!」(24歳女性・フリーター) 「周りでもストレスで仕事にいけなくなったいけなくなった友人がいます。どうやったら楽しく働けるのでしょうか?”長時間労働”が当たり前の風潮をつくっている政府の責任は重いと思います」(24歳女性・正社員) 「将来のことを考えてて、楽しみとか、ワクワクすることとかがないです。(仕事では)夢の実現も生活も両立できる世の中になってほしいです」(25歳男性・フリーター) 「保育園で働いています。保護者の労働条件も厳しくなり、長時間保育園ですごす子どもたちが増えるなかで、よりよい保育をし、安全を守るには正規職員の人数が必要です。私も働き続けたいです。正規職員になりたいです。現場の声をもっともっと聞いてください!」(25歳女性・契約社員) 「大学生活の最後の一年を棒にふってまでやる就活って何なのでしょうか…」(22歳女性・学生) ほんと深刻です。みんな悩んでます。これは、小泉首相が言うように「若者の職業意識の問題」ではありません。いまや青年の失業率は他の世代の2倍。300万人にのぼる失業者のうち150万人は青年です。個人の責任ではなく社会全体の問題なのです。 私は、青年の就職難、フリーター急増の背景に、大企業のリストラ戦略とそれを応援する政府の政策があること、そのなかでも、日本共産党の国会論戦と職場のたたかいが行政を動かし、サービス残業根絶に大きな成果があがっていることを紹介。「まず労働者にはどんな権利があるのか学習して知ろう。そして仲間とともにたたかおう」とよびかけました。 パネリストや会場の青年たちの発言はとてもうれしくなるものでした。 タイムカードを勝手に書き換えられ残業代がカットされる会社のなかで、一人で労働組合をつくって交渉し未払い残業代を解決させた青年労働者は「いままで自分のことだけで精一杯だったけど、労働者の権利を学習して、仲間と語り合うことで、しんどいけど待ってても変わらん、たたかおうとなった」と生き生きと語ってくれました。 会場の登録ヘルパーの若い女性は、「友人がバイクの窃盗で捕まった。それは悪いことだけど、その子はスーパーの仕事で精神的にぼろぼろになるまで働かされてた。『オレもう働くとこないっすよ』という彼に何もしてやれない自分を責めている」と発言。私は「その気持ちはとても大事。人間としての連帯、ヒューマニズムの発揮が私たちの運動に求められている」と激励。 パネリストの女子学生は、まとめの発言で「厳しい状況ばかり見て、何で働かなきゃならないのと思ってしまうこともあったけど、皆さんの話を聞いて前向きに見ることが大事とわかりました。私、たたかう労働者になりますっ!」と宣言。大きな拍手に包まれました。 青年たちの悩みながらも急成長する姿に接することができて本当によかった。シンポのあとの懇談で、20歳の青年が日本共産党に入ってくれました。 青年を”使い捨て”にする企業と社会に未来はありません。その未来を変えるのも青年です。力をあわせてがんばりましょう!