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滋賀に入りました。ダイエー店舗問題の調査、介護施設との懇談です

2005年02月25日

 今日は滋賀県に入りました。午前中は、ダイエー問題の調査・懇談です。ダイエーの再建をめぐり、産業再生機構とダイエーが採算が取れないとの判断から、全国263店舗のうち、53店舗を閉鎖するという報道(※注)がありました。滋賀の近江八幡店もそのひとつです。

photo 近江八幡商工会議所の村田暑三専務理事とお会いしました。専務理事は、先日、市長、商工会議所会頭、市議会代表が、産業再生機構に出向き、ダイエー近江八幡店の存続を要請してきたことを紹介してくれました。1987年開店以来、地元のスーパーはなくなり、いまでは地域住民の生活必需品を供給する店として、なくてはならない存在になっているといいます。専務理事は「ダイエーがどうこうではなく、店舗閉鎖は市民生活を支える機能を奪う。高齢化社会のなかでますます必要な機能です」と語ります。

 そのとおりです。日本では、大型店の出店規制の緩和・撤廃により、大型店同士の競争が激化し、大型店の身勝手な出店とともに、退店も各地で大きな問題になっています。私は、国会で政府の規制緩和策に反対し、大型店の出店・退店にルールをつくるよう提案した日本共産党の立場を紹介し、「市民生活を守るために、企業の社会的責任を求める観点からの運動はとてもすばらしいと思います。私たちも、全国の声や運動とも連携して尽力します」と述べました。

 その後、ダイエーのテナントとして入居している業者のみなさんや、市の担当課からもお話をうかがいました。驚いたのは、業者のみなさんに何の情報も伝わっていないこと。産業再生機構という公的機関がかかわっての支援なのですから、関係者への説明責任が十分果たされなくてはなりません。また、地元業者の方は店舗再生に向けたアイデアも豊富にもっておられます。そういう知恵を集めることなしに、机の上で事業再生計画をつくってもよいものにはならないでしょう。住民生活の利便とともに、この点も、産業再生機構とスポンサー企業(3月には決まるそうです)が責任を果たすべきではないでしょうか。

 懇談には、党近江八幡市議団の小川広司、川崎よしひろ、加藤昌宏議員、党滋賀県国政事務所の林俊郎所長も同行してくれました。

(※注)閉鎖・売却の検討対象になっているダイエー店舗(2月1日「読売」)のうち、近畿関係は以下のとおり。

 滋賀県 近江八幡店、堅田店
 京都府 藤森店
 大阪府 香里店、泉佐野店
 兵庫県 スポーツワールド33、ハーバーランド店、グルメシティ六甲道駅前店、川西店、トポス尼崎店、出屋敷店
 奈良県 大和高田店 

photo ところで、近江八幡は観光地としても有名。豊臣秀次が八幡開町時に、琵琶湖を往来する荷船をすべて八幡に寄港させるために八幡掘を設けました。いま、桜並木が美しい近江八幡の代表的な名所になっています。映画やテレビ時代劇のロケ地にもなるとか。(写真は八幡掘を歩く林国政事務所長と若井竜王町議、私)

photo また、近江八幡は水郷とヨシの産地としても知られています。琵琶湖の内湖・西の湖一帯に群生するヨシは、昔から地域の人びとによって刈り取られ、すだれなどに加工されてきました。代々ヨシの生産・卸をされ、ヨシ博物館まで開かれた西川嘉廣氏(東京大学名誉教授)を訪ねました。ちょうど刈り取りの時期で、4bにもなるヨシが作業場に束ねられていました。(西川先生は「滋賀九条の会」の呼びかけ人でもあります。著書の『ヨシの文化史』はとても面白い本でした)

 午後、竜王町の若井とし子議員と合流して、介護施設2ヶ所(竜王町と能登川町)と特定郵便局1ヶ所を訪問。小泉内閣が進める介護保険法「改正」や郵政民営化について懇談しました。

 竜王町の特別養護老人ホームでは、ケアマネージャーが「家族会の方が利用料が上がることを心配してされています。改正ではホテルコストを利用者から取るということですが、うちは個室料金はいままでいただいてない。利用者の状態によって個室がいい場合と4人部屋の方が向いている場合とがあります。単純に個室だから別料金というわけにはいきません」「利用者から『もうデイサービス行かれへんのか?』という声も上がっています」と。介護保険改悪は、家族にも大きな負担がのしかかる大問題。その内容を広く知らせ国民的な大運動で阻止しなければなりません。

photo 能登川町の特養では、副施設長が施設内を案内してくれました。この1年ほど施設改革を進めているそうですが、その実践と成果に感心しました。4人部屋のベットひとつひとつを手作りの「ついたて」で囲い、個室風になっていました(写真)。「ついたて」は職員が廃材などを集めてきて作ったそうで、仕上がりはすべて違います。障子風もあればすだれ風もあります。だから、できた「個室」もそれぞれ入り口の感じが違います。

 「ついたて」の利用は共用スペースにも。大食堂風の広いスペースを「ついたて」でいくつかの「ユニット」に仕切り、居間のようにしてありました。それぞれのユニットには、近くの部屋からお年寄りたちが集まっていました。副施設長は「部屋が寝室で、ここが居間。自分の家と同じように生活してもらえるようにしました」といいます。

 効果をたずねると「精神活動のはっきりしているお年寄りは『自分の家ができました』といってくれます。精神活動がはっきりしないお年よりは、事務所に来なくなりました。『家に帰りたい』といわなくなったのです」と副施設長。なるほど、たいしたものです。介護保険を改正するというなら、こうした現場の努力と創意にこそ光を当てるべきではないでしょうか。いい勉強になりました。

 今日も充実した一日でした。終日同行してくれた滋賀国政事務所長の林さんはじめ、皆さんにはたいへんお世話になりました。

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