駐日キューバ大使のオルナンド・エルナンデス氏とお会いしました。大阪AALA(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)の講演会でお話される前に、日本共産党大阪府委員会を表敬訪問してくださったのです。山口勝利府委員長とともに懇談しました。
エルナンデス大使は「国政選挙での新たな前進へどう臨みますか?」。私は「大阪、近畿を駆け回り、自民、民主の二大政党が、憲法を変えてアメリカとともに戦争する日本にしようとしていること、弱い立場の人々により重い負担を押し付けようとしていることに、断固として対決する党が日本共産党しかないと、多くの人が感じ始めているように思います」とお話しました。大使は「オーウ」と深くうなづいてくださいました。
山口委員長から「山下さんは、2002年上田耕一郎副委員長とともにキューバを訪問しました」と紹介され、話題はキューバの政治と社会に。
私は「キューバではバラゲイル政治局員、アラルコン国会議長らとお会いしました。キューバで学んだことが二つあります。ひとつは、自分たちの頭で考え新しい国づくりに望む精神です。『キューバ革命はソ連の戦車で成し遂げられたものではない』と、ソ連崩壊後の困難を自主的に克服している姿は大変参考になりました」
「もうひとつは、世界第2の経済大国・日本で政治を変革することの意義です。経済の困難な状況にあるキューバが、国民の医療、教育で高い水準を維持していることは、日本における政治変革の事業に大きな可能性を感じさせてくれます」と述べました。
大使は「キューバが(ソ連崩壊後の)危機を乗り越えた最大の要因は、どんなことがあっても病院は閉めない、学校は閉めないと、医療、教育を守り抜いたことです。これが国民の団結の基礎になりました。社会保障は、国民のいまの暮らしを守るだけではなく、将来の発展を生み出します。日本でも参考になるといっていただいて光栄です」と答えてくれました。
そして「キューバでは、現状に満足せずに、医療、教育をさらに高い水準にしようと改革を進めているところです」とも話されました。
IMF(国際通貨基金)路線の破綻から、”面をなす変革”が進行中のラテン・アメリカにも大きな影響を与えているキューバ。カリブ海に浮かぶこの美しい国からますます目が離せそうにありません。
午後、党中央地区委員会の「女性講座」で先月に続き「党綱領」の講義。キューバ大使との懇談も紹介しながら、世界情勢論や、未来社会論について2時間話しました。