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10年目の1・17、被災地の心を刻みました

2005年01月17日

 2005年1月17日午前5時46分。阪神・淡路大震災から10年目のそのときを、私は神戸の街が一望できる諏訪山公園で迎えました。どうしても、被災地の空気を吸い、心を感じたかったのです。なぜなら、阪神・淡路大震災こそ、私の「国会活動の原点」だからです。

photo 空からは冷たい雨が降っていました。早朝追悼集会(阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議主催)で、宗教家の読経を聞きながら、目を閉じて考えました。

 あのときもし今日のような雨が降っていたなら、6433人の犠牲者のうち、燃えさかる炎の下で亡くなった何人かは助かったかもしれない…。

 生き残った者たちは犠牲者の思いに応えて生きてきただろうか…。

 被災者支援の制度も、災害に強い街づくりもきわめて不十分ではないか…。

 戦後未曾有の大災害を体験した者の、とりわけ政治にかかわる者の歴史的使命として、引き続き、震災の教訓を現在と未来に生かす仕事に執念を持って当たりたい…と。

photo ともに被災者支援運動にとりくんだ兵庫労連の皆さんなどとも再会。「よう来てくれました」と握手。国会で災害対策特別委員として奮闘されている高橋ちづ子衆院議員、仁比そうへい参院議員の姿もあり親しく懇談できました(写真右)。大沢たつみ前参院議員、平松順子衆院比例候補もごいっしょ。代表して私からあいさつさせていただきました。

 午前10時から午後4時まで、兵庫県私学会館でおこなわれた市民追悼式、被災者・市民交流集会(どちらも阪神淡路大震災被災者ネットワーク主催)に出席。詩人の玉川侑香さんの「安っさん」という詩の朗読に、仮設住宅暮らしの孤独と力を合わせて「生きる」人々の姿を思い出しました。

 そうです。震災は多くの人の人生を変えたのです。そして、行政が「復興の成果」を誇る裏側で、多くの被災者の外見からは見えない苦しみ、苦闘がいまも続いているのです。

 作家の藤本義一さんが講演。藤本さんは、震災当日、自宅で、落ちてきた洋服ダンスの下敷きになりました。震災後は「生きている」という気持ちから「生かされている」という気持ちに変わったといいます。「もっともっと与えられた力を生かさねば」と考えるようになったといいます。いいお話でした。

 長年、被災者の生活相談活動にとりくんできた大橋さん(ひょうご福祉ネットワーク)の報告は、被災者一人一人の現在の生活実態をリアルに伝えてくれました。高齢者や母子世帯の被災者の生活がとくにきびしく、借り入れた災害援護資金の返済ができないケースが続出しています。個人補償はいまからでも必要です。

photo 夜は芦屋の山村サロンでおこなわれた、市民=議員立法総括そして災害基本法へ、と題した集会に出席。作家の小田実さんは「新聞は被災者支援法についてあたかも初めからあったかのように書いているがとんでもない。なかった。市民と志ある議員がいっしょに2年半かけてつくった。そのことを忘れてはならない。この国のあり方のためにも」と意気軒昂でした。私も当時のエピソードを交えて「市民と議員のスクラムが政治を動かす」とあいさつ。社民党の土井たか子前党首も参加されていました。

 集会の最後に、「楽譜の読めない音楽家」浜渦章盛さん(視力がほとんどないのです)が見事なバリトンを響かせてくれました。氏の音楽と生き方は一度触れてみる価値ありです(詳しくは「ローゼンビート音楽館」)。

 被災地の空気、被災者の思いを、目いっぱい感じることができた一日でした。これを「原点」に、また明日から新しい政治への歩みを刻みたいと思います。

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