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茨木から尼崎へ、そして”花より団子”ならぬ…

2004年12月19日

 正午、来年1月に行われる茨木市議選で、日本共産党の5議席確保へ、阪急茨木市駅東口で緊急街頭演説会。岩本まもる議員、朝田みつる議員とともにマイクを握りました。後援会員、支持者に加えて通行人も足を止めてくれ、聴衆は約120人になりました。

 私は、新たな局面をむかえた北朝鮮・拉致問題で、志位委員長が小泉首相との会談で提起した内容を報告するとともに、国政でも茨木市政でも現実政治と切り結んでいる日本共産党の役割を30分間でお話しました。

 地方自治法には、地方自体体の一番の仕事は、住民の福祉・暮らしをよくすることと書いてあります。ところが茨木市政をみると、その本業をそっちのけで巨大開発にのめりこんでいることがよくわかります。

 採算の見通しも環境を守る展望もない、ただゼネコンを喜ばせるだけの大規模開発「彩都」とか、全国では「脱ダム」が当たり前になっているのに安威川ダムにしがみつくなどです。

 これを茨木市議会の中で支えているのが、日本共産党以外の「オール与党」です。国の政治では「自民か民主か、二大政党の対決」なんていっていますけど、茨木では対決していません。みんな「オール予党」で、巨大開発優先の政治を進める役割を果たしています。

 事前に資料をみてびっくりしました。今年の9月議会に、自民、民主、公明の各会派は「安威川ダムをぜひとも造りなさい」という推進決議を提案しているのです。

 これに対して日本共産党議員団は、安威川ダムは利水の面からも、治水の面からも「百害あって一利なし」なんだということを具体的に明らかにしました。利水では、周辺地域に住宅や工業団地が増えているわけではなく、大阪府でさえ「利水面ではダムは不要」との結論になっています。

 では治水はどうか。安威川ダム計画の直接のきっかけは昭和42年の北摂大水害だとされています。しかし、よくよく調べてみると、この水害の原因は安威川の本川があふれたのではなく、支流の茨木川と勝尾寺川が破提したことにありました。ですから、安威川の上流にダムを造っても当時起こった水害を防ぐことにはならないのです。むしろ周辺地域が開発されて、雨水がどんどん河川に流れ込んで、洪水の危険は増えることになります。

 こうした「百害あって一利なし」の具体的な資料も出して、ダム推進決議などあげるべきではないと主張したのが日本共産党議員案でした。これに対し、「オール与党」各会派は、ダムがなぜ必要なのかまともに説明できない。北摂大水害の原因をたずねたら「専門の分野でないので答えられません」。きわめて無責任です。

 その一方で、12月議会では、3万5千人もの市民から提出された「保育・学童保育の拡充を求める請願署名」には、自民、民主、公明の各会派がこぞって反対しました。理由は「財源がない」ということだそうですが、それをいうんだったらまず無駄なダムなどの大規模開発をやめるのが先です。

 開発には何の根拠もなしに、まともに調べもせずに何でも賛成。ところが市民の願いには「財源がない」とふたをする。これを「逆立ち」政治と私たちは呼ぶのです。

 そういう中でも、市民の運動と力をあわせて、乳幼児医療費助成制度の拡充や介護保険の低所得者減免制度を実現させてきたのが日本共産党茨木市会議員団です。5人の議席をひとつも欠くわけにはいきません。

 「とても元気の出る話でした。私もがんばりたい」「北朝鮮や増税のこと、ホンマ、頭にくるわ。山下さんの話は、ほんとにそのとおり」などの感想をいただきました。

 茨木から阪急電車に飛び乗って梅田に。紀伊国屋書店で、先日の中央党学校の講義で志位委員長が紹介された二冊の本(『宇宙96%の謎』『地球持続の技術』)を買い求めました。ここでちょっと時間を食ったので、昼食は博多ラーメンを7分で流し込み、JRに駆け込んで、尼崎に向かいました。

 午後2時、JR尼崎駅北口で、比例近畿ブロックの街頭演説。石井いく子党副委員長・衆議院議員、平松順子比例予定候補、庄本えつ子小選挙区予定候補といっしょでした。「黒一点」という恵まれた環境です。しかし駅の周辺の環境は、キリンビールの工場が撤退した広大な跡地が更地のままで風にさらされていてちょっとさびしい感じがしました。わざわざ聞きに来てくれた民青同盟の若者たちに感謝です。

 同じメンバーで阪神尼崎駅へタクシーで移動。運転手さんに「尼崎といえば労働者の街という印象があるんですけど、なんかさびしいですね」と水を向けると「それはもう何十年も昔の話。今は大きな工場がどんどんいなくなって、何のとりえもない街になってしまった」とのことでした。

 3時15分から阪神駅前で宣伝。噴水広場には結構人がいるし乗降客も多い。私は深刻な雇用問題にしぼって演説。失業者の増加は自然現象ではなく、大企業の身勝手なリストラ戦略とそれを応援する政治の責任であること、せめてヨーロッパ並みに雇用に対する社会的責任を企業が果たしてこそ、企業も社会も持続的に発展できることを訴えました。尼崎の街の状況が私を熱くさせたのでしょう。「すごい迫力ですね」と平松さん。

 演説を終え、結構集まってくれた支持者の皆さんと握手。差し入れの「たい焼き」を手にそのまま駅から阪神電車に。ぬくぬくの「たい焼き」の誘惑に負けて途中、袋から一匹取り出してパクリ。アンコもぎっしりでとてもおいしい「たい焼き」でした。満足感に浸っているときに「あっ」と気が付きました。紀伊国屋で買った本を宣伝カーに置き忘れました。

 ”花より団子”ならぬ”本よりたい焼き”にトホホの気分になったのでした。

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