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政府交渉で怒り爆発

2004年12月02日

photo 11月30日、河南地区と吹田市の皆さんとごいっしょに上京し政府交渉を行いました。大阪市内部、他の衛星都市部に続き、この秋3回目の政府交渉となりました。
 
 “継続は力なり”――一連の政府交渉でつよく感じたことです。大阪中からあつめた何十にものぼる要望項目の多くは、毎回各省庁に提出し交渉しているものです。「前回と同じ回答やな」という項目もありますが、「おっ、ちょっと前進やな」「運動のとっかかりになるな」という回答も少なくありません。

 たとえば「南港ポートタウンに総合病院を」という要望は、これまで「基準病床数を超えているので不可」との回答でしたが、今回は「大阪府が同意すれば可能」と大きく変わりました。やはりねばりづよく要求し続けることが大事です。
 
 仮に回答が「前進なし」でも決して無駄ではありません。国民の「生の声」を政府に直接届けること自体がとても大事な活動だからです。実際、政府の担当者は、「ゼロ回答」しながらも、私たちが伝える「現場の実態」に、うなづいたり、驚きの表情を見せることもしばしばです。

 この日の厚生労働省での交渉でも、保育所の「定員の弾力化」政策によって、保育の現場でどんな事態が起こっているか、美原町の山口和子議員から生々しく告発がありました。
 
 「定員180人の保育所に250人が入所している。きゅうくつな保育室で子どもがけがをしないように、柱にスポンジをテープで張っている。運動場も思いっきり遊んだら子どもがぶつかり合う。トイレも足りず大きい子にもおまるを当てている」

 人権侵害か虐待に近い状況に、厚生労働省の担当者は「貴重なご意見ありがとうございました」。私は政府として実態調査を行うよう求めました。

 こんな場面もありました。同じく厚生労働省の高齢者対策の担当者が「かつての老人医療の無料化は、老人の自覚を弱め、行き過ぎた受診を生んだので制度を廃止した」と回答。大阪狭山市のこもだ育子議員の怒りが爆発しました。

 「いまの言葉を聞いて、本当にお年寄りの実態を知っているのかと思った。私の周りにはそんなお年よりはいない。医療費が高いのでもらった薬も何回かに分けて飲んでいる。それが重症化を招いている。担当者の発言として納得できない」

 担当者は「言葉としてまずかった。でも実際無料化で受診が増えた」。一同「増えて当たり前ではないか。誰でも年を取れば体のどこかが悪くなる。受診が増えてなぜ悪いのか。安心して医療を受けてもらっているということではないか」。担当者「…」

 20代の若い官僚でしたが、机の上だけで仕事をしてはいけません。とくに国民の命と健康に直結した仕事をする厚生労働省は、現場の実態を、自分の目で知り心で感じる必要があると思います。

 いずれにしても、「国民の苦難の解決」めざし、政治を一歩一歩うごかす――政府交渉は私たちの活動の大事な柱の一つです。

 (写真は、各省庁との交渉のセッティングでお世話になった小林みえこ参院議員と国土交通省で)

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