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つるし柿のきずな

2004年11月15日

 「おーい、つるし柿持ったか」。下田お父さんの声がひびきます。「持ちましたよ」とMさんがこたえます。「ほないこか」

 11月14日、日本共産党井高野(いだかの)支部(東淀川区)の活動に同行させていただきました。この日、朝10時に支部のセンターに集まったのは9人。さっそく支部長の下田お母さんが「今日はこないだの支部会議で確認したとおり、党員2人増やすことと、赤旗の日刊紙を購読していない党員を訪問してとってもらうことが目標です。山下さんも来て下さっているのでがんばりましょう」と行動提起。

 私も簡単なあいさつをし、下田お父さん、女性党員のMさんと一緒に党員訪問に出かけました。井高野は大規模な府営・市営住宅が中心の地域です。高齢者や母子家庭の方が多く住み、党員にもそうした方が少なくありません。病気だったり、仕事と子育てで忙しかったりで、なかなか党の会議に参加できない方もあります。党支部では、こうした方々をときどき訪ねて声をかけ、様子を聞いています。 

「4階、5階はこたえるなあ」。団地の階段を上りながら笑う下田お父さんは、元大阪市バスの運転手さん。自治会の役員も努めながら、共産党の”顔”としてがんばっています。手にはビニール袋に入ったつるし柿が。

 ピンポン。「あ、こんにちは。下田です」と元気な声。「ハイハイ」とドアが開いて党員が出てきます。「今日はな、これ持ってきましたんや」と差し出す袋の中には、きれいに皮をむかれ、紐でくくられたた7、8個の柿。「いやあ。うれしいわー」と大喜びの党員。「こないだ支部のみんなで作りましたんや。来られんかった人にも届けようと思てな。しばらくぶら下げといて。部屋の中はあきまへんで。カビが生えるから。ベランダの風通しのええとこに下げといて」「うんわかった」

 下田お父さんは続けます。「もうひとつお願いがあるんやわ。こないだ共産党の全国県委員長会議でな、党員は赤旗の日刊紙を読もうということが決まりましたんや。ほらイラクやとか地震やとかいろんなことが起こってまっしゃろ。党の考えを党員が毎日の赤旗でしっかり身に着けんとあかんと思うんですわ。無理にとはいわんで、生活もみな大変やからなあ」。「そうやなあ、せっかく山下さんも来てくれたことやし、ほな読ませてもらうわ」。こんな調子で、年配の党員や若いお母さん党員など4人が毎日の赤旗を読んでくれることになりました。

 一緒に歩きながら思いました。つるし柿は”モノ”ではなく”こころ”だと。富める者がますます富み、貧しい者はいっそう貧しくなるいまの政治社会にあって、あったかい人間のネットワークが求められています。共産党の支部がそれを実現しているんだなと思いました。井高野の党支部は、仲間内にだけあったかいのではありません。毎月地域の全世帯に「生活相談」の案内ビラを7000枚配布し、生活に困った方がたくさん来られます。石川かんじ大阪市会議員が親身に相談に乗り、解決しています。

 下田お父さんは笑いながらいいます。「つるし柿を作る時もにぎやかでしたでえ。タダで柿をくれるところがありましてな。ワシが300個ほどもろてきましたんや。そしたら、日ごろは、私は何にもできませんていうてる人たちが包丁持ってようけセンターに集まってくれましてな、ワイワイいいながら楽しそうに皮むきしてくれました。ワシ何にもすることありませんでしたわ」。来月はヨモギもち作りをするそうです。春、近所の川の土手で摘んだヨモギを支部の党員がちゃんと冷凍保存しているそうです。大したものです。

 党員同士のあたたかい絆(きずな)は、様々な力となって発揮されます。こんなこともあったそうです。ある女性党員が、夜、団地の階段下の側溝に足を落として顔に怪我をしました。古い団地なので側溝のフタがなかったのです。党支部が「それは危ない」と調べたら全部の団地の側溝にフタがないことがわかりました。さっそく「自治会長から市に言ってもらおう」となり、すぐに側溝にコンクリートのフタがついて住民から喜ばれています。これも怪我をした女性が党支部とあたたかい絆で結ばれていたからこそできたことです。

 NHK番組の「ご近所の底力」さながらの党支部の活動に、誇りを感じた行動でした。井高野ではこの日、ご夫婦で日本共産党に入党してくれた方もありました。元気出るなあ。

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