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俺は、人間としてやってるんや!

2004年11月11日

 愚かな、あまりにも愚かな行為です。米軍がイラクのファルージャを包囲し住民虐殺作戦を展開しています。人口30万人のファルージャにはまだ市民が10万人残っているともいわれています。その街を1万5千人の米軍が取り囲んだうえで、空と地上から攻め込みました。パウエル米国務長官は「テロリストに打撃を与えるためだ」といいますが、打撃をこうむるのはテロリストよりも一般市民の方がはるかに多いでしょう。

 しかも、米海兵隊は、まずファルージャの総合病院に突入し、医療スタッフらを拘束しました。その中には多数の医師も含まれています。米軍の攻撃で住民が傷ついても、救急車も出動できない状況を作ったのです。住民の死傷者がどれほどの数に登ったか、病院から全世界に情報が伝わることを封じるためだと見られています。その上での総攻撃なのです。これを住民虐殺作戦といわずなんと言うのか。

 そもそも、イラクが国際的なテロリストたちの活動の舞台となってしまったのはなぜでしょう。アメリカによる無法な戦争と占領が最大の原因ではありませんか。「イラクには大量破壊兵器の備蓄も開発計画もなかった」――米国調査団が1年以上数千人を動員してイラク中を調べつくした結論がこれでした。ではいったい何のための戦争だったのか。1万人とも、2万人とも、最近の推計では10万人ともいわれるイラクの市民はなぜ殺されなければならなかったのか。1千人を超えるアメリカの若い兵士はなぜ異国の地で死ななければならなかったか。あまりにも理不尽、ひとかけらの大義もない侵略戦争です。

 それがイラクの人々のこころに絶望と憎しみを渦巻かせ、イラクをテロリストの格好の活躍の舞台としてしまったのです。その根本原因にはまったく無反省なまま、「テロとのたたかい」を口にしながら住民に対する無差別虐殺をおこなう。人間として絶対に許すことのできない行為です。

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心こめ訴え、ビラを手渡す=10日、京橋駅前

 9日、10日と、私は連日街頭で「米軍による住民虐殺作戦はただちに中止せよ」とマイクを握りビラを配っています。さすがに市民の関心は高く、近づいてきて向こうからビラを受け取る人も少なくありません。

 そんな中、こんな場面がありました。京橋駅頭で宮本たけし前参議院議員とともに宣伝中、ビラをまく私に中年の男性が近づいてきてビラを受け取りました。しばらくビラに目をやった後その男性が私に言うのです。「共産党がこんなことしても仕方がない」。「そうでしょうか。たくさんの人に考えてもらいたいんです」と私。「フン、お前らがなんぼ外でわあわあいうてもうるさいだけや。こっちは迷惑なんや」と男性はからんできます。ちょっと酔っていたようですが、私はカチンと来ました。「いまこの瞬間にも、子どもや女性、市民が殺されてるんや。俺は、共産党としての前に、人間としてやってるんや。あんたに迷惑かけてるとは思わん。じゃまするんならあっちへいってくれ」と思わず叫んでしまいました。

 男性は「そんなビラ誰も取れへんわ」と捨て台詞。私から少し離れてビラの受け取り具合を見ています。熱くなりました。道行く人々に、真剣に「ファルージャで市民が殺されています。米軍による無差別攻撃をやめさせましょう」と目を見つめながら訴え、ビラを差し出します。するとどうでしょう。がぜん受け取りがよくなりました。サラリーマンも年配の女性も若者も、やはり真剣な表情で次々ビラを取ってくれます。「ありがとう」。感謝しながら胸が熱くなりました。

 からんできた男性は、いつの間にか姿がありませんでした。

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